上手な選び方

モバイルWiFiと固定回線どっちを選ぶ?迷った時にはここを確認!

モバイルWiFiと固定回線どっちを選ぶ?迷った時にはここを確認!

固定回線とモバイルWiFiのような無線通信は、どっちがお得でメリットがあるのか気になりますよね?

実はそれぞれにメリット・デメリットがあり、生活スタイルや用途によって、どちらを選ぶのがベストな選択か答えが変わります。

今回は、固定回線とモバイルWiFiルーター、どちらにしようか決めかねている人向けに、それぞれの特徴や料金を分析してみました。

トミー
トミー
この記事を読めば、自分で最終的な決断ができる内容になっています。

ぜひ参考にしてみてください

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界20年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。 » 著者プロフィール詳細

モバイルWiFiと固定回線どっちを選ぶ?迷ったらここを確認!

茂畑さん
茂畑さん
固定回線とモバイルWiFiルーター、どっちを契約しようか迷ってるんですよね。

どんなポイントを判断材料にすればいいですか?

トミー
トミー
迷ったときの判断材料としては、以下の比較ポイントを押さえればOKです!

ここは絶対に譲れないというポイントはありそうですか?確認してみましょう!

比較内容固定回線モバイルWiFi
外出先でも使いたい×
毎月の利用料金
初期費用×
最低利用期間×
通信品質(速度・安定性)
速度制限
開通までの日数(ネットが使えない期間)
引き込み工事(基本的に立会いが必要)×
引っ越し手続きのし易さ×
固定電話番号が欲しい×
キャッシュバックやキャンペーン

モバイルWiFiと固定回線の違いを比較

固定回線とモバイルWi-Fiの違いを比較

トミー
トミー
インターネットに接続する点は同じですが、接続の方法が大きく異なります。

固定回線は、電柱や地下埋配線などを伝って光ファイバーを建物に引き込みますが、無線通信は最寄りの基地局からの電波を使って通信をします。

固定回線は回線を引き込んだ自宅のみですが、モバイルW-Fiは、ルーターを持ち運べば外出先でも家でも場所を問わず利用可能という性質があります。

また、サービス提供エリアに関しては、物理的に光ファイバーが引けない地域を無線環境で補っていたり、逆に基地局の電波が届かないような場所は、固定回線が強いという風に、地域や場所によっての得意・不得意があります。

ご自身のお住まいのエリアが固定・無線どちらの提供エリアであるかを、通信事業者のホームページなどで確認するようにしてみましょう。

毎月の利用料金

月額利用料金を比べると、モバイルWiFiの利用料金の方が大抵安いです。

固定回線は光ファイバーの回線使用料に加え、プロバイダ利用料金がかかります。

初期費用

一般的に固定回線は初期費用として、開通工事の料金がかかります。

初期費用は回線事業者によって異なりますが、だいたい1万5千円〜4万円程度です。

一方、モバイルWiFiの初期費用は0円です。(端末代は月額料金に上乗せの場合が多いです)

プロバイダによって異なりますが、端末代もプロバイダ側で負担してくれる事が多いです。

最低利用期間

固定回線もモバイルWiFiも、最低利用期間満了前に解約した場合は違約金支払いの対象になります。

契約期間は縛りなし・2年・3年などプランによってさまざまです。

通信品質(速度・安定性)

固定通信と無線通信の通信品質を比べると、固定回線の方が安定性は高いです。

速度の面では住居形態や利用場所によって異なるため比較が少々難しいです。

詳しくは後述していますので参考にしてみてください。

速度制限

基本的に固定回線に通信容量の制限はありません。

モバイルWiFiは月のデータ容量が100GBなどに制限されている場合や、容量無制限のプランなど様々なプランがあります。

開通までの日数(ネットが使えない期間)

開通までの日数はモバイルWiFiの方が圧倒的に早く、最短当日〜遅くても2、3日中にはルーターを入手し利用可能です。

一方、固定回線は開通工事完了後(立会いが必要)利用可能となるため、工事会社の空き具合で、開通まで1〜3週間程度必要になります。

特に注意が必要なのが、引っ越しシーズンの3〜4月は繁忙期を迎えるため、工事が混み合っている場合は開通まで更に時間を要する事になります。

開通工事(立会いが必要)

モバイルWiFiの場合は契約後ルーターを入手したら、工事不要ですぐに利用可能です。

固定回線の場合は、宅内側で開通工事があります。(一部不要な場合も有り)

マンションタイプの場合は共用部まで光ファイバーが入線されているので、共用部からお部屋までの開通作業をします。

戸建で新規入線を行う場合、最寄り電柱のクロージャーという分配装置から、光ファイバーを取り出し、自宅の壁面などに引き止め金具などを取り付けて入線させます。

引っ越し手続きのし易さ

引っ越し時の手続きで圧倒的に有利なのが、無線通信です。

固定回線の場合引っ越しをすると、移転元で解約、移転先で再契約(解約・新規)という手続きになるので、本当に面倒です。

具体的には、レンタル品のルーターなどを一度返却し、移転先で再度受け取るという流れになります。

モバイルWiFiであれば、住所変更の申請は必要ですが、引っ越し先でもそのまま使う事ができます。

固定電話番号は必要か

固定回線には固定電話番号を500円程度で取得できるサービスがあります。(通話料金は別途必要)

実はモバイルWiFiにも電話番号が付与されていますが、この番号は通話用として利用する事はできません。

キャッシュバックやキャンペーン

固定回線の方がキャッシュバック額が多いですが、引き込み工事費や月額使用料金の高さを考えると、妥当な範囲であると言えます。

固定回線の特徴

固定回線の特徴

トミー
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固定回線のポイントを簡単にまとめると以下の通りとなります。

固定回線の特徴まとめ

  • 家の中だけしか使えない
  • 毎月の利用料金はモバイルWiFiと比べると高い
  • 初期費用として開通工事費がかかる
  • 無線通信と比べると固定回線の方が安定している
  • 速度制限は無い
  • 開通工事をする必要があるので、開通まで日数がかかる(基本的には立会いが必要な場合が多い)
  • 引っ越しが多い場合には手続きが面倒
  • 別料金を払えば固定電話番号を利用できる

参考開通が早い光回線を徹底調査!最短で開通できる回線と開通を早める方法をプロが解説

マンションタイプは少々注意が必要

マンションタイプの固定回線は回線容量を各家庭で分け合うシェアードタイプである事がほとんどです。

マンション共用部にMDF室という通信設備室があり、ここまでは回線容量1Gbpsの光ファイバーが引き込まれています。

基本的には複数の家庭で最大1Gbpsの光ファイバーの容量を分け合う事になりますので、同じマンション内で利用者が多い時間帯は速度が遅くなります。

マンションタイプが戸建の回線よりも安価なのはこのためです。

一方、戸建の場合は自分の家に専用で回線を引き込み、利用するため混雑を気にする必要がありません。

フレッツ光の住居形態による月額料金比較

戸建タイプ
(ギガファミリー・スマートタイプ)
6,270円
+
プロバイダー利用料
マンションタイプ
(ギガマンション・スマートタイプ・プラン2)
3,685円
+
プロバイダー利用料

マンションタイプの速度が出ない理由

マンションタイプの速度が出ない理由

マンション共用部(MDF室)までは光ファイバーが引き込まれていますが、共用部(MDF室)〜各家庭まではVDSL/LAN方式により配線されている事がほとんです。

VDSL方式 = メタル回線(電話線)
LAN方式 = Etherケーブル(PCなどを繋ぐLANケーブル)

せっかく共用部まで1Gbpsの容量の光ファイバーが来ているのに、共用部〜各家庭までの配線がVDSL/LAN方式だと、この部分の配線がボトルネックになってしまって、回線速度が1/10の最大100Mbpsまでしか出ない事になります。

新しいマンションでは共用部〜各家庭までの配線が光ファイバーという事がありますが、まだ導入されているマンションは少ないです。

マンションの管理会社に問い合わせをすれば、共用部〜各家庭までの配線が、VDSL/LAN/光ファイバーのどれなのか教えてくれます。

トミー
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共用部からお部屋までの配線がVDSL/LAN方式の場合は、モバイルWiFiの方が速度が出るという場合があります。

ぜひ確認してみてください。

無線通信の特徴

無線通信の特徴

トミー
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無線通信のポイントを簡単にまとめると以下の通りとなります。

無線通信の特徴まとめ

  • 外出先でもネットに接続できる
  • 月額料金が固定回線より安い
  • 開通工事が不要なので初期費用が0円で、使えるようになるまで早い
  • 電波を使って通信するので、固定回線に比べると不安定
  • プランによっては速度制限がある
  • 移転先でもそのまま使えるので引っ越しが多い人には有利
  • ルーターを持ち運ばないと使えない
  • 充電が切れると利用できなくなる

無線通信の注意が必要なところ

通信基地局からの電波を受信出来る事が前提になりますので、自分の住んでいる地域がサービス提供エリア内である必要があります。

トミー
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「契約してみたけど、提供エリア外で使う事ができなかった!」という事にならないように必ず事前に確認しておくようにしましょう。

光ファイバーが対応していない地域に、無線でブロードバンド環境を届けるという取り組みが行われている地域もあります。

光ファイバーが入らなくて諦めていた場所で高速通信をしたい場合、モバイルWiFiの対応エリアを確認してみると、対応エリアだったという事もあります。

ワイモバイル サービス提供エリアマップ

出典:ワイモバイル サービス提供エリアマップ

またもう一つ注意が必要なのが、基地局の電波は、鉄筋コンクリートの建物や入り組んでいる建物などの遮蔽物には弱い、さらに基地局からの電波は空気を伝って伝送されますので、厳密に言えば天候状況などにも左右されます。

なので、固定通信と比べると無線は不安定である事が多いという点にも注意が必要です。

キャリアが発表している最大通信速度は出ない

各通信キャリアは「最大○Mbpsで快適通信!」などというセールスコメントを出していますが、基本的には理論値で、実際にこの速度は出ません。

これはベストエフォート方式というサービス提供型で「最大限努力しますが保証はしません」という意味です。

トミー
トミー
人によっては不誠実と感じるかもしれませんが、なぜこうのような表現になっているか理由を説明します。
キャリアが発表している最大通信速度が出ない理由

キャリアが発表している最大通信速度が出ない理由

たとえば、通信基地局の最大通信速度が1Gbpsであれば、基地局周辺の利用者でこの容量をシェアすることになります。

周辺にユーザーが10人居たとすれば、単純計算で1/10の100Mbps、20人居れば1/20の50Mbpsしか速度は出ないという事になります。

もし仮にユーザーが自分一人しかいない状況で、電波状態も良好な場合は理論上 1Gbpsの速度が出るかもしれません。(端末のスペックにもよります)

基地局の電波・回線を利用している人(トラフィックと言います)の多い・少ないによるため、このような表現になっています。

人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!プロが選ぶ最新おすすめランキング

用途やライフスタイルから考えてみる

用途やライフスタイルから考えてみる

ネットに接続できるという点ではどちらも一緒ですが、用途やライフスタイルから向き・不向きを考える事も大切です。

トミー
トミー
固定通信・無線通信それぞれの強みや特性を生かした使い方ができると良いですね。

固定回線が向いてる人

  • 家族でネットを利用する人
  • 株やFX取引など安定性や速度を求める人
  • インターネットのヘビーユーザー
  • 外出先でのネットはスマホで十分と考えている人

無線通信が向いている人

  • 外出先など場所を問わず使いたい人(ノマドワーカー・出張が多い・カフェでネットサーフィンしたい)
  • 普段の通勤時間や移動時間が長い人
  • 毎月の通信費を抑えたい人
  • 学生や会社員の一人暮らし
  • すぐにネットを使いたい人
  • 引っ越しが多い人

(まとめ)固定回線かモバイルWiFiで迷った時の判断方法

固定回線かモバイルWiFiか、もし迷ったら以下のフローで判断をしてみてください。

トミー
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自分が一番求めているものは何なのか?どのようなネット生活を送りたいのか?を、もう一度整理してみると良いですね。

ネット回線決定までの確認事項と流れ

  1. 固定通信、無線通信、それぞれの強みと弱点を把握
  2. ネット接続に自分が求めているものは何か?を整理して有利な方を選択
  3. どのような用途やライフスタイルで使用したいを踏まえ最終確認
  4. 決定、申し込み!

一人で利用する人や、ネットをあまり使わない人には、モバイルWiFiがおすすめ!

普段からネットの利用は少なく、メールや、ニュースの閲覧、SNSを少し使う程度と言った人や、一人暮らしで外出先でも思いっきり使いたいという人には、モバイルWiFiをおすすめしています。

というのも、固定回線と比べるとモバイルWiFiの方が毎月の利用料金が、大抵安く通信料を節約できるからです。

また、主に一人暮らしなどで、ほとんど自分しかネット利用をしない方にも、モバイルWiFiは自宅・外出先問わずどこでも利用できるのでとても便利です。

トミー
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