オンラインゲームのために環境を見直したいと考えているなら、インターネット回線の乗り換えも一つの選択肢です。
高速でラグの少ない回線に乗り換えれば、今よりも快適にゲームをプレイできるようになります。
オンラインでの対戦を有利に進めるためにも、通信環境にこだわるのは大きな価値があります。
本記事では、以下の点を詳しく解説します。
この記事で分かること
- オンラインゲームでは光回線を選ぶべき理由
- オンラインゲームの回線選びのポイント
- オンラインゲームにおすすめの光回線
参考光回線おすすめランキング!現役通信技術者が各社徹底比較&選び方を解説
オンラインゲームにおすすめのゲーミング光回線・プロバイダー
いずれもオンラインゲームに特化した光回線です。
手軽に乗り換えたいなら、プロバイダの乗り換えもおすすめです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ゲーミング光回線・プロバイダー
Game With光
月額料金 | 戸建て:6,160円 マンション:4,840円 |
注目ポイント | ・専用帯域を確保 ・「IPv4 over IPv6」に対応 ・各ゲームサーバーと最短距離で接続 |
Game With光は、2022年3月18日から新たに提供開始されたオンラインゲームに特化した光回線です。
専用帯域、IPv4 over IPv6、各ゲームに最短接続など、圧倒的にゲーム向きの通信環境を実現できるのが魅力となっています。
Game With光では、他のユーザーの影響を受けない専用帯域が用意されています。
イベントなどでユーザーが一気に増えた時も、快適に通信がしやすくなります。
また、通信方式も最新の「IPv4 over IPv6」にバッチリ対応しています。混雑が発生しづらく、スイスイ通信できます。
また、注目なのが、各ゲームと最短距離で一気に接続できる点です。
各ゲームタイトルサーバーがあるクラウドやプロパイダーと直接接続ができ、ラグの発生が抑えられます。
ちなみに、ゲームプレイ中のPing値は、平均10ms以下とのこと。
SNSでの評判を見ても、優秀なPing値を出す口コミが複数見つかり、確かに快適に通信できることが確認できました。
hi-ho光 with games
月額料金 | ■ルーターパックの場合 戸建て:7,260円 ■マンション:5,940円回線セットの場合 戸建て:6,160円 マンション:4,840円 |
注目ポイント | ・専用帯域でラグを抑える ・IPv6で混雑を回避 ・ゲーミングルーターのパックプランあり |
hi-ho光 with gamesは、株式会社ハイホーが提供するの光回線サービスです。
こちらも、オンラインゲームに特化したサービスで、2022年8月1日から提供が開始されています。
hi-ho光 with gamesも、専用の帯域を確保するほか、IPv6にも対応し、混雑の少ないスムーズな通信が可能です。
また、独自の魅力となるのが、ゲーミングルーターがセットになったプランも選べることです。
ルーターパックのプランを選べば、マルっとゲームのための通信環境が整います。
なお、hi-ho光 with gamesは光コラボのサービスです。
フレッツ光や光コラボを契約中なら、工事不要で簡単に乗り換えができます。
NURO光
提供エリア | 北海道・関東・東海・関西・中国・九州の一部エリア |
開通までの目安 | 戸建ての場合、1~2カ月程度 集合住宅の場合、1~3カ月程度 |
初期費用 | 事務手数料:3,300円 標準工事費:44,000円 |
月額料金 | 5,200〜8,517円(プランにより異なる) |
キャッシュバック | 有り |
契約縛り期間 | なし・2年・3年 |
契約解除料 | 528〜4,400円(プランにより異なる) |
運営会社 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
\ 標準プランでも2Gbpsの高速通信 /
NURO光は、ゲーム特化光回線ではありませんが、ゲーマーにとって理想的な光回線です。
標準のプランでも下り最大2Gbpsのスピードを提供し、オンラインゲームにおいて重要な回線速度を提供しています。
さらに、NURO光はゲーマー向けのキャンペーンも充実しており、初期費用無料やキャッシュバックなどの特典が多数用意されています。
コストパフォーマンスも優れているため、コストを抑えつつ、高品質な回線を求めるゲーマーにとって最適な選択肢です。
これらの理由から、オンラインゲームを快適に楽しみたい方には、NURO光を強くおすすめします。
Gaming+(プロバイダー)
月額料金 | 3,278円 |
注目ポイント | ・最長25日間無料お試し可能 ・10Gbpsの高速プランでも料金そのまま ・「IPv4 over IPv6」に対応 ・グローバルIPオプション利用可能 |
オンラインゲームのプレイ環境を革新する「Gaming+ゲーミングプラス」は、高速で安定したインターネット接続を求めるゲーマーに最適なプロバイダーです。
IPv4 over IPv6 (IPoE) 方式を採用したv6プラスの接続により、夜間や休日でも混雑を避け、安定した高速通信を実現しています。
低Ping値でオンラインゲームのラグを大幅に改善し、最高のプレイ体験を提供します。
利用開始月は無料で、お試し制度もあるので、サービスの品質を実際に確認してから決められるのが大きな魅力です。
初期費用なし、契約期間の縛りや違約金もないシンプルな料金体系で、既存のフレッツ回線や光コラボ回線の光ファイバーをそのままに、プロバイダーをGaming+に乗り換える事が可能です。
通信速度10Gbpsの高速プランもあります。
オンラインゲームをするなら光回線を選ぶべき理由
オンラインゲームを快適にプレイするなら、工事の手間はありますが、光回線を選んでおくのが強くおすすめです。
理由としては、次の3つです。
光回線がおすすめな理由
- 光回線は「通信速度」に強みがある
- 光回線は「Ping値」が低くラグが少ない
- 光回線には通信制限がない
光回線を選ぶべき理由を、詳しく見ていきましょう。
光回線は「通信速度」に強みがある
実測での通信速度となると、光回線がやはり高速です。
ユーザーの実測値を集計している「みんなのネット回線速度」を参照してみると、通信速度は次の通り。(Ping値も合わせて参照しています)
あくまで一例ではありますが、ホームルーターやモバイルルーターなどと比べると、かなり優位な値が出ています。
通信速度はブラウザがあれば簡単に測定することができます。
光回線の「NURO光」
平均ダウンロード速度 | 544.08Mbps |
平均Ping値 | 12.48ms |
ホームルーターの「ソフトバンクエアー」
平均ダウンロード速度 | 105.28Mbps |
平均Ping値 | 43.05ms |
「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」(WiMAX)
平均ダウンロード速度 | 66.47Mbps |
平均Ping値 | 49.52ms |
参考:みんなのネット回線速度(数値は記事執筆時点)
光回線は「Ping値」が低くラグが少ない
光回線は、他のインターネット回線に比べると、Ping値も低く抑えられます。
これはオンラインゲームでは、重要なポイントです。
Ping値は、サーバーとの間をパケットが往復する時間(遅延)を表しています。
数値が小さいほど、ゲームで操作をしてから、ゲーム中に反映されるまでの時間が短くなります。
理想は15ms以下の数値が望ましいです。
特にFPSや格闘ゲームなど、シビアな操作が求められるゲームでは、Ping値の良し悪しはかなり効いてくる可能性があります。
光回線には通信制限がない
一人暮らしなどで、モバイルルーターを自宅のネット回線に使おうと考えている方もいるかもしれません。
特に安く使えるモバイルルーターとなると、毎月の上限が決まっているデータ定額のサービスも少なくないです。
光回線なら、毎月のデータ上限がなく、通信制限を気にせずに利用できます。
この点は、モバイルルーターとの比較となると、大きなメリットです。
オンラインゲームを長時間プレイするなら、やはり上限なしで使える光回線がストレスなく使えます。
同時接続に強く複数台の端末で楽しめる
同時に複数のデバイスをインターネットに接続する場合、帯域幅(データの通り道)の広い光回線が最適です。
光回線はモバイルインターネットなどと比較すると、安定して大容量のデータ転送が可能なため、多数のデバイスが同時に接続しても安定した通信で使用できます。
一人で複数台の端末を使用したり、家族全員がそれぞれオンラインゲームや動画のストリーミング再生などを同時に行っても、回線速度の低下は比較的起きにくいです。
同時に複数の端末を接続する可能性がある場合、光回線がおすすめです。
オンラインゲームの光回線選びのポイント
押さえておきたいポイントは、以下の4つです
チェックポイント
- 回線速度選びを慎重に行う
- IPv6対応の光回線を選ぶ
- オンラインゲームに特化した回線を選ぶ
- 安定した接続を提供する事業者を選ぶ
回線速度選びを慎重に行う
オンラインゲーム利用において、光回線の速度選択は重要ですが、回線速度は慎重に検討する必要があります。
1G(ギガ)は一般的な通信速度で、ほとんどのゲームや複数デバイス接続に対応していますが、高解像度のストリーミングや大容量データのダウンロード時には速度が不足することがあります。
一方、10G(ギガ)は1Gプランと比べて理論上10倍高速で、高解像度のストリーミングや大容量タイトルのダウンロードも素早く行えます。
しかしながら、一般的に1Gプランよりも料金は高く、10Gbpsのスペックに対応した適切なの周辺機器(ルーターなど)が必要です。
IPv6対応の光回線を選ぶ
通信にこだわるなら、最新の通信規格である「IPv6」に対応した光回線がおすすめです。
IPv6では、「IPoE方式」という新しい通信方式が利用できます。
車の通行で例えると、IPoE方式は、従来の方式に比べて、車線の数が多く、混雑しにくいイメージです。
渋滞なくスムーズに通行しやすくなります。
現在、IPv6に対応している事がほとんどですが、契約を検討している光回線の公式ページに、「IPv6対応」といった記載があるかは、確認しておきましょう。
オンラインゲームに特化した回線を選ぶ
最近では、オンラインゲームに特化した光回線も少しずつ増えてきています。
オンラインゲームに特化した光回線では、IPv6への対応はもちろん、専用帯域の確保など、ラグを抑えるためのサービスが提供されていたりします。
とことんオンラインゲームの環境にこだわるなら、オンラインゲーム特化の光回線はぜひ注目しておきましょう。
安定した接続を提供する事業者を選ぶ
オンラインゲームをプレイする際に、接続の安定性は重要です。
どんなに通信速度が速く、Ping値が低くても、接続が頻繁に途切れたり、不安定であれば、ゲームのプレイに影響が出ます。
特に長時間のプレイや、チームプレイを行う際には、安定した接続が求められます。
回線事業者を選ぶ際には、過去のユーザーレビューや評判を確認し、接続の安定性が評価されている事業者を選ぶようにしましょう。
さらに、接続の安定性を高めるためには、最新のルーターを導入することも検討しましょう。
これにより、接続がより安定し、快適にオンラインゲームを楽しむことができるようになります。
回線落ちやラグを発生させないための注意点
モバイルWi-Fiやホームルーターよりも光回線を選ぶ
オンラインゲームでは高速な通信速度との安定性が求められるため、光回線が最適な選択肢です。
モバイルWi-Fiやホームルーターなどのモバイルインターネットは、可搬性に優れ、工事不要で使用できるというメリットがある一方、通信基地局からの電波を送受信してインターネットに接続するため、場所によっては通信品質が不安定になることがあります。
その点、光回線は高速で安定し、データ通信量の制限がないためオンラインゲームに適しています。
ラグを発生させないためには有線接続が基本
オンラインゲームでのラグを避ける最良の方法は、有線接続の利用です。(できれば、なるべく無線区間がない事が望ましいです。)
有線接続は、Wi-Fiよりも信号の安定性が高く、オンラインゲームでのパフォーマンスを向上させ、遅延を減少させます。
無線LAN(Wi-Fi)は電波を使用する関係で、パケットロスが有線接続に比べて起きやすいです。
パケットロスが生じた場合、受信者にデータを再送する処理が送信側で行われるため遅延が生じます。(Ping値はこれにより大きくなります)
※Ping値は、現在地と接続先サーバーの物理的な距離にも左右されます。(一般的に距離が近い方が遅延は少なく、距離が遠いと遅延は大きくなります。)
無線LAN(Wi-Fi)で接続したい場合はWi-Fi周波数に注意
Wi-Fiの周波数には、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯、3つの周波数があります。
2.4GHz帯は広範囲に電波を届けることが可能ですが、電化製品との干渉による速度低下や通信断のリスクがあります。
一方、5GHz・6GHz帯は、電波干渉は起きにくく高速通信に適していますが、電波の届く範囲が狭くなります。
Wi-Fi通信規格 | 周波数 | 最大通信速度 |
Wi-Fi6E IEEE802.11ax | 2.4/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
Wi-Fi6 IEEE802.11ax | 2.4/5GHz | 9.6Gbps |
Wi-Fi5 IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
Wi-Fi4 IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 600Mbps |
ボトルネックを発生させないためにルーターや周辺機器は適切なスペックの物を選ぶ
このボトルネックが発生すると、ネットワーク全体のパフォーマンスが低下し、データ送受信に遅延が生じる可能性があります。
ボトルネックが発生する事象として特に多いのが、10G(ギガ)の光回線を使用しているのに、周辺機器(ルーターやパソコンなど)が1G(ギガ)用の物を使用していて、ルーターなどでボトルネックが発生し、本来持つ光回線のパフォーマンスを発揮できない。などがあります。
そのため、ルーターやLANケーブル、パソコン等の通信機器は光回線のスペックに合った適切な物を選ぶようにしましょう。
オンラインゲームのネット環境に関するよくある質問と回答
気になる疑問を解決していきましょう。
光回線が自宅に引けない場合はどうすれば良い?
自宅に光回線が引けない場合には、ホームルーターの契約を検討しましょう。
オンラインゲームをプレイするなら、光回線がベストではありますが、ホームルーターでも、そこそこ快適にオンラインゲームをプレイすることはできます。
最近では、5G SAの高速通信に対応するホームルーターも登場しています。
対象エリアであれば、光回線に迫る高速通信が可能です。
※5G SA = SA(スタンドアローン)タイプの5G回線のこと。従来の5G回線は4G基地局との連携が必要であったため、遅延(レイテンシー)の面で4Gの延長線上にありましたが、5G SAは、5Gとして独立したネットワーク構成のため遅延が大幅に改善されています。
いずれも「5G」での高速通信に対応しています。
光回線が導入できない場合は、ホームルーターを検討してみると良いでしょう。
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オンラインゲームに必要な速度・Ping値の目安は?
通信速度は、30~100Mbps程度あれば十分です。
むしろ、オンラインゲームでは、Ping値が重要だったりもします。
FPSや格闘ゲームなど、シビアな操作を求められるゲームを快適にプレイするためには、Ping値は15ms以下が欲しいところです。
ゲーム配信におすすめの光回線は?
ゲーム配信は、ライブ配信データをサーバーに送信するため、上り(アップロード)側の帯域がメインで使用されます。
通信回線は一般的にに上り側よりも下り側を使用する事の方が圧倒的に多いためため、下り側に比べて、上り側の帯域は狭くなっています。
そのため、上り側の帯域をより広い回線にする事が望ましいです。
光回線の10G(ギガ)プランは、1G(ギガ)プランに比べて帯域は必然的に広くなるため、ゲームプレイだけではなく、配信も高品質で行いたい場合は10Gプランの利用をおすすめします。
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(まとめ)オンラインゲームにおすすめの光回線
オンラインゲームをするなら、光回線を選ぶべき理由は、以下の3つです。
高速でラグも少ないので、快適にゲームがプレイできます。
もちろんゲーム以外の用途にもおすすめです。
光回線がおすすめな理由
- 光回線は「通信速度」に強みがある
- 光回線は「Ping値」が低くラグが少ない
- 光回線には通信制限がない
- 同時接続に強く複数台の端末で楽しめる
おすすめの光回線は、以下の3つです。
通信環境にこだわるなら、オンラインゲームに特化した光回線・プロバイダーがおすすめです。