「光電話を契約しているけど、光回線の乗り換えで電話番号は引き継げるの?」と疑問の方も多いのでは?
結論、光電話の番号は、NTT加入電話で元々取得したものなら引き継ぎ可、光回線で取得した番号は引き継ぎ不可となります。
自分の番号が元々どこで取得した番号かで引き継ぎの可否が決まってくることになります。
本記事では、以下の気になるポイントについて解説します。
この記事で分かること
- 自分の光電話の電話番号が引き継げるのか
- 電話番号はどうやって引き継げばよいのか
- 光回線で電話番号を引き継ぐ際の注意点
- アナログ戻しとは? など
光回線の乗り換えで電話番号が引き継げるケース
光回線の乗り換え時に、光電話の番号が引継ぎできるかは、元々どこで電話番号を取得したかで決まります。
電話番号をどこで取得したか?
- NTT加入電話で電話番号を取得する
- 光回線で電話番号を取得する
電話番号の引き継ぎ可否
- NTT加入電話で取得した電話番号 ⇒ 引き継ぎ可能
- 光回線で取得した電話番号 ⇒ 引き継ぎ不可
どんなサービスに何回乗り換えたかに関わらず、どこで取得した番号なのかで引き継ぎの可否が決まるわけです。
電話番号ができる・できないの具体例
たとえば、NTT加入電話でもともと電話番号を取得していて、「auひかり⇒ドコモ光」の乗り換えをする場合には、電話番号の引継ぎが可能です。
一方、auひかりで電話番号を取得していて、「auひかり⇒ドコモ光」の乗り換えをする場合は、電話番号の引継ぎが不可となります。
あくまで、NTT加入電話でもともと電話番号を取得しているか否か(=電話加入権を持っているか)で決まってきます。
また、ADSLから光回線への乗り換えも、基本的には電話番号が引き継ぎできます。
ADSLで利用する固定電話は電話加入権が必要なアナログ回線のため、こちらも電話番号が引き継ぎできるわけです。
光電話で電話番号を引き継ぐには「アナログ戻し」が必要
光電話で使っている電話番号を引き継ぐためには、NTTの加入電話に再加入が必要となります。
いわゆる「アナログ戻し」などと呼ばれる手続きです。
アナログ戻しの手順は以下の通りです。
アナログ戻しの手順
- NTTに加入電話に戻す旨を連絡する
- 工事日程の調整をする
- 電話回線の工事が行われる(アナログ回線が使えるようになる)
まずはNTTに加入電話に戻す連絡を入れる
まずは光電話をNTT加入電話に戻す旨を、NTTに連絡します。
NTT東日本、NTT西日本の各問い合わせ窓口は以下の通りです。
NTT東日本の問い合わせ窓口
固定電話から:局番なしの「116」
携帯電話から:0120-116000
受付時間:午前9時~午後5時
土日・祝日も営業(年末年始を除く)
NTT西日本の問い合わせ窓口
固定電話から:局番なしの「116」
携帯電話から:0800-2000116
受付時間:午前9時~午後5時
土日・祝日も営業(年末年始を除く)
工事をして「アナログ戻し」が完了する
申し込みをすると、後日にNTTの担当者から連絡があり、工事日程の調整や工事費用の確認があります。
当日の工事が完了すると、アナログ回線として電話が使えるようになります。
あとは光回線の乗り換えの手続きを進めていけばOKです。
費用は2,000~10,000円ほどかかる
工事のためには費用が必要となります。
自宅にアナログ回線が残っていて、NTTの局舎での交換機の工事のみを行う「無派遣工事」の場合は2,000円ほどの工事費用で済みます。
一方で、回線の状態が悪いなどで新しく回線を引き込む必要があり、派遣工事となる場合には10,000円ほどの工事費が発生することになります。
光コラボ間で電話番号の引継ぎが可能に
2019年9月から光コラボ間で工事不要で簡単に乗り換えができる「事業者変更」の制度がスタートしています。
事業者変更を利用すると、光コラボ間であれば、アナログ戻しの手続きなしに光回線の乗り換えが可能です。
乗り換え自体も工事不要で短期間で完了できます。乗り換え中にネットが利用できない期間がないこともメリットです。
事業者変更を利用した光回線の乗り換え方法
まずは今契約している光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を発行してもらいます。
契約者本人が事業者に連絡して、番号発行の手続きをします。番号発行のためには約3,000円の事務手数料が必要です。
なお、発行手続きの詳細は事業者ごとに異なります。事前に手続き内容を確認しましょう。
事業者変更承諾番号の有効期間は15日間です。
失効すると再発行が必要となるので、発行後は早めに乗り換え先の光コラボへ申し込みを進めていきましょう。
乗り換え先の事業者に「変更承諾番号」を伝えて、申し込み手続きを完了すれば、無事に乗り換えは完了です。
光回線で電話番号を引き継ぐ際の注意点
光回線で電話番号を引き継ぐことを考えているなら、事前にチェックしておきたい注意点がいくつかあります。
光回線で電話番号を引き継ぐ際の注意点
- 引っ越しでは番号が引き継ぎできないことも多い
- NTT東日本では休止期間10年で加入権がなくなる
引っ越しでは電話番号が引き継ぎできないことも多い
引っ越しに伴う光回線の乗り換えでは、NTT加入電話で取得した電話番号であっても、電話番号は引き継ぎできないことが多いです。
電話番号は、市内局番+市外局番+加入者番号で構成されていますが、この番号は地域ごとに異なります。
そのため、異なる市区町村への引っ越しとなると電話番号が変更となります。
また同一市区町村内での引っ越しでも、収容局が異なる場合などは電話番号が変更となる場合があります。
NTT加入電話で、引っ越しに伴い電話番号が変更になるかについては、局番なしの「116」から確認できます。
NTT東日本では休止期間10年で加入権がなくなる
NTT東日本では、電話加入権は10年間休止期間があると、解除されてしまいます。
なお、休止工事日(または利用休止期間延長の手続き日)から10年間、お客様より上記のお申し出がない場合は、誠に申し訳ございませんが、加入電話契約(電話加入権等)は解約されたものとして取り扱わせていただきます。
光電話への切り替えに伴い、加入権を休止させた場合にはこの点は注意しましょう。
ちなみに、西日本では番号を休止させてから何年経っても加入権がなくなることはありません。
(まとめ)電話番号を変えずに光回線の乗り換え
電話番号の引継ぎ可否は、改めて以下の通りです。
ぜひ参考に、電話番号を引き継いでの光回線の乗り換え手続きを進めてみてください。
まとめ
- NTT加入電話で取得した電話番号:引き継ぎ可能
- 光回線で取得した電話番号:引き継ぎ不可
補足
電話番号の引き継ぎ可否は、NTTの電話加入権がの有る番号か否かで決まります。
そのほか光電話で使っている電話番号を引き継ぐためには、アナログ戻しの手続きが必要です。
ただし2019年7月以降では、光コラボ間なら事業者変更で乗り換えすることで、アナログ戻しをすることなく電話番号の引継ぎが可能となっています。
なお、異なる市区町村への引っ越しとなると電話番号が変わることになります。
引っ越しに伴う光回線の乗り換えの場合は、この点は注意して下さい。
参考リンク
- NTT東日本 番号は?電話機は?料金は?ひかり電話のよくあるQ&A:https://flets.com/style/hikaridenwa/kiji01.html
- NTT東日本 移転(電話のお引越し)について、引越しに伴い電話回線も転居先へ移設することとなりますが、電話番号を変更したくありません。
- auひかり他社電話サービスをお使いのお客さまが、auひかりに切り替えてご利用される際の注意事項について:https://www.au.com/internet/service/auhikari/phone/service/attention/