
J:COMで利用できるAI Wi-Fiは、一般的なWi-Fiルーターとは一味違います。
クラウド上の人工知能がネット環境を自動で最適化し、使い続けるほど快適な通信環境に近づきます。
「ルーターの違いなんて分からない」「通信速度が遅くて困っている」そんな人にこそおすすめできるのが、J:COMが提供するAI Wi-Fiです。

この記事で分かること
- J:COMのAI Wi-Fiがどんな仕組みで通信を最適化しているのか
- Wi-Fi 7対応最新機種のスペック情報
- メッシュWi-Fi構成による家中カバーのメリット
- 導入前に知っておくべき注意点・デメリット
- AI Wi-Fiを最大限活かすための設定テクニック など
ご意見やご感想、ご質問や体験談など、ぜひ気軽にコメント欄で教えてください。
J:COMのAI Wi-Fiとは?AIが自動で最適なネット環境を作る仕組み


海外ベンダーがプラットフォームを提供しているため、日本では初のサービスとなります。詳しくは後述します。
AI Wi-Fiのすごいポイント
- アメリカPlume社のクラウドAI技術を利用している
- AIが通信状況を学習して最も速い経路を自動で選択してくれる
- 2.4GHz・5GHz・6GHzを自動切り替えして安定接続を維持してくれる
- メッシュ構成に対応し、家全体に電波を届けられる
- 専用アプリで接続状態を見える化し、初心者でも管理が簡単
- 従来のルーターよりも干渉や混雑に強く、安定性が高い
\Wi-Fi7対応のAI Wi-Fi採用/
J:COM NET光で提供されるルーター

H6729Q
| 項目 | H8749Q (J:COM NET 光 10Gコース) | H6729Q (J:COM NET 光 1Gコース) |
| サイズ(W×D×H) | 40×215×232mm | 50×215×227mm |
| 重量 | 約0.95kg | 約0.85kg |
| Plume Cloud機能 | AI Wi-Fi自動最適化 端末ごとのトラフィック学習 | AI Wi-Fi自動最適化 端末ごとのトラフィック学習 |
| 対応無線LAN規格 | 2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax/be 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax/be 6GHz:IEEE802.11ax/be | 2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax/be 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax/be 6GHz:IEEE802.11ax/be |
| アンテナ構成 | 2.4GHz×4本 5GHz×4本 6GHz×4本 | 2.4GHz×2本 5GHz×4本 6GHz×4本 |
| LANポート | 10GbE×1 2.5GbE×2 | 2.5GbE×2 |
| 主な機能 | メッシュWi-Fi対応 LED消灯機能 IPoE対応 | メッシュWi-Fi対応 LED消灯機能 IPoE対応 |
Wi-Fi接続時と有線接続時の通信速度は?
J:COMの新しい光回線ルーター(H8749Q/H6729Q)は、Wi-Fi 7に対応しています。
この規格では、2.4GHz・5GHz・6GHzの3つの帯域を同時に利用でき、最大4ストリーム(4×4 MIMO)構成時に理論上、合計で最大約18Gbpsの通信速度が可能です。
さらにWi-Fi 7ではMLO(マルチリンク・オペレーション)という新技術が採用されており、複数の周波数帯を同時に束ねて通信できます。
従来のWi-Fi 5やWi-Fi 6では各帯域の速度を足すことはできませんでしたが、Wi-Fi 7ではMLO対応端末を利用することで、複数バンドを組み合わせたより高速で安定した通信を実現できます。
有線接続時の速度は、H8749Qは10Gポートを1ポート装備しているため最大10Gbps、H6729Qは2.5Gポート構成なので、有線接続時の上限は2.5Gbpsとなります。
320M・1Gプランで提供されるルーター

画像出典:J:COM公式サイト
| 製品名 | KAON KCM3101 |
| ケーブルモデム規格 | DOCSIS 3.1 準拠 |
| 対応無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (MU-MIMO対応) |
| アンテナ構成 | 4×4(2.4GHz/5GHz 各4ストリーム) |
| Wi-Fiメッシュ機能 | Plume Cloud対応(最大4台構成) |
| Plume Cloud機能 | AI Wi-Fi自動最適化 端末ごとのトラフィック学習 |
| 簡単接続機能 | WPSプッシュスタート対応 |
| LANポート | Gigabit Ethernet ×4 (Auto MDI/MDI-X対応) |
| 管理画面アドレス | 192.168.40.1 |
| 消費電力 | 約28W |
| 外形寸法/重量 | 約240×192×64mm/約690g |
モデム内蔵型ルーターとしての仕組みを解説
J:COMのAI Wi-Fi(320M・1Gプラン)で提供される機器は、ケーブルモデム機能とWi-Fiルーター機能が一体化した機種です。
具体的には、モデム(回線からの信号変換)としての役割だけでなく、Wi-Fi機能や、AIによる通信最適化・メッシュWi-Fi対応といったルーター機能も併せ持つゲートウェイ機器です。
この構成により、同軸ケーブルを使用した320M・1Gプランでは、別途モデムとルーターを用意する必要がなく、機器構成もシンプルになります。
Wi-Fi接続時と有線接続時の通信速度は?
320M・1Gプランで提供されるのルーターは、Wi-Fi 5に対応しています。
この規格では、最大4ストリーム(4×4 MIMO)構成時に理論上、最大1.7Gbpsの通信速度で通信可能です(5GHz帯の場合)。
有線接続の場合は最大1Gbpsになります。
ただし、電波環境が理想的な状態での規格上の理論値であり、実際の通信速度(実効速度)は周囲の電波干渉や接続台数、利用時間帯などによって大きく変動します。
さらに、Wi-Fiルーターの性能だけでなく、バックホール側(回線そのもの)の速度にも左右されます。

アメリカPlume社のクラウドAI技術を利用している

画像出典:Plume Design, Inc.
Plume Design社(プルーム・デザイン社)は、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く通信テック企業で、AIによるクラウド型のWi-Fi最適化技術を提供しています。
2015年に設立され、クラウドを活用したスマートWi-Fiのパイオニアとして知られています。
現在では、Comcast(Xfinity)や、J:COMをはじめ、TP-Linkなど世界で400社以上の通信事業者がPlume Design社の技術を採用しています。
AIが通信状況を学習して最も速い経路を自動で選択してくれる

J:COM AI Wi-Fiのクラウド連携イメージ
J:COMのAI Wi-Fiは、Plume Design社開発のOpenSync(現在はオープンソース化)で収集したネットワークのデータを、
クラウド上のAIで解析し、ユーザーごとに最適な通信環境をクラウド側から自動制御するサービスを提供しています。
これにより、電波干渉の少ないルートを自動で選んでくれるため、時間帯や使用状況にかかわらず安定した通信が可能です。
2.4GHz・5GHz・6GHzを自動切り替えして安定接続を維持してくれる

画像出典:J:COM公式サイト
一般的なWi-Fiでは、2.4GHz・5GHz・6GHzのどの周波数を使うかを手動で設定する必要があります。
しかし、AI Wi-Fiなら端末ごとの通信環境を分析し、最適な帯域に自動で切り替えてくれます。
特に、複数のデバイスを同時に複数人が使用している家庭にはとても効果的です。
※320M・1Gプランで提供されるAI WiFiは2.4GHz・5GHzの2バンド仕様となります。
メッシュ構成に対応し、家全体に電波を届けられる

画像出典:J:COM公式サイト
AI Wi-Fiはメッシュ構成に対応しており、ポッドと呼ばれるアクセスポイントを設置することで、家の隅々までWi-Fiを届けることができます。
特に、2階建てや広い間取りの住宅では、通常のルーターでは電波が届きにくい場所が出てしまいます。
メッシュ構成では、複数のポッドが連携して電波を中継するため、電波の死角がなくなります。

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専用アプリで接続状態を見える化し、初心者でも管理が簡単

J:COMメッシュWi-Fiアプリ
J:COMが提供する専用アプリを使えば、接続されている端末の数や通信状況をひと目で確認できます。
難しい設定は一切不要で、タップ操作だけで管理ができるので、機械が苦手な方でも安心です。
また、アプリからはルーターの再起動や、ファームウェアの更新も簡単に行えます。
従来のルーターよりも干渉や混雑に強く、安定性が高い
AI Wi-Fiは、近隣のWi-Fiや電子機器からの干渉を自動で避ける機能を搭載しています。
たとえば、マンションなどで多くのWi-Fi電波が飛び交っている環境でも、自動で混雑していないチャンネルを選びます。
これにより、スピードが遅くなる・繋がりにくいといったストレスを感じることが大幅に減ります。

導入前に知っておきたい注意点とデメリット


導入前に知っておきたい注意点や、実際に利用して感じるデメリットも確認しておきましょう。
部屋が狭い場合はAI Wi-Fiの恩恵が感じにくいかもしれない
ワンルームや1Kなど、部屋数が少なく電波が行き届きやすい住まいでは、メッシュ機能やAI最適化の効果を感じにくいことがあります。
そのような環境では、シンプルなルーターでも十分に安定した通信ができるため、AI Wi-Fiの持つ多機能性がオーバースペックになる可能性もあります。
広い住まいや家族での利用が前提となる環境でこそ、AI Wi-Fiの真価が発揮されます。

回線自体が遅いとAIでも速度改善には限界がある
どれだけ高性能なルーターを導入しても、J:COMのネット回線そのものが混雑している・古い設備に接続されている場合には、速度改善に限界があります。
特に集合住宅では、建物全体で1つの回線を共有しているケースが多いため、夜間の混雑時には速度が落ちることもあります。
AI Wi-Fiはその中でも最適な通信経路を選んでくれますが、そもそもの帯域が狭い場合には限界があるという点を理解しておく必要があります。
そのため、可能であれば光回線の品質や契約プランも見直すと、より効果を実感しやすくなります。
AIの最適化が安定するまでに数日〜2週間ほどかかる

AIの最適化が安定するまでに数日〜2週間ほどかかる
AI Wi-Fiは、利用者の通信傾向を学習することで最適化されていきます。
導入初日は最大限のパフォーマンスが出ないことがあり、安定した通信環境になるまでには通常数日〜2週間ほどかかるとされています。
この期間中は、AIがデータを収集しているため、通信がやや不安定に感じることもあります。
「最初はちょっと不安定だけど、1週間ほどで快適になる」といった口コミも見られるため、あらかじめ知っておくと安心です。
メッシュ追加ポッドを利用する場合は追加料金が発生する
AI Wi-Fi単体では家全体をカバーしきれない場合、メッシュWi-FI用の追加ポッドが必要になります。
このポッドは無料ではなく、1台あたり550円(税込)/月の追加料金が発生します。
広い家や鉄筋構造の建物では複数のポッドが必要になるケースもあり、結果的にトータルコストが高くなる可能性があります。
そのため、設置前にどれくらいの範囲をカバーしたいのか、事前にJ:COMスタッフや専門家に相談するようにしてください。
サードパーティのシステムを利用している点はリスクになり得る
J:COMのAI Wi-Fiは、前述の通り、Plume Design(プルーム・デザイン社) のクラウド基盤を利用しており、その一部は外部事業者(サードパーティ)が運用するシステムに依存しています。
2023年11月、J:COMは公式に、プルーム・デザイン社の提携先モバイルアプリのアクセスログサーバーが外部から不正アクセスを受けたことを公表しました。
これは、J:COM自体のセキュリティ不備ではなく、プルーム・デザイン社側の外部委託先サーバーで起きた事故です。

AI Wi-Fiを最大限に活かすためのテクニック


ポッドの設置位置を工夫して電波の死角をなくす

画像出典:J:COM公式サイト
※提供されるモデルはプランによって異なります。
メッシュWi-Fiのポッドは、どこに置くかによって電波の届き方が大きく変わります。
なるべく壁や家具に遮られない場所、階段の近く、中央付近など、通信が分散しやすい場所に設置するのがポイントです。
また、床や棚の下ではなく、高さのある場所に置くことで電波がより広く届きます。

優先端末設定でテレワークや動画視聴を安定化させる
専用アプリでは「優先端末」の設定が可能です。
自分のパソコンやゲーム機などを優先することで、混雑時でも安定した通信が確保されます。
たとえば、テレワーク中にオンライン会議があるときや、映画を高画質で視聴したいときに活用することで、より快適になります。
家族が多くネットを同時に使う場面が多い家庭では、かなり便利な機能です。
混雑時間帯を避けてファームウェア更新を行う
AI Wi-Fiは自動でファームウェア(内部ソフトウェア)の更新が行われますが、手動で行うことも可能です。
更新作業中は一時的に接続が不安定になるため、深夜や早朝などのネット利用が少ない時間帯に実行するのがおすすめです。
常に最新の状態に保つことで、セキュリティや通信性能も最適な状態を維持できます。

アプリの接続状況分析機能を活用して最適化をする
専用アプリには、電波の強さや接続端末の数などをリアルタイムで可視化する機能が搭載されています。
この機能を活用することで、「どの部屋で電波が弱いのか」「どの時間帯に通信が重くなるか」などが把握でき改善に役立ちます。
また、接続中のデバイスの帯域使用量なども分かるため、不審なアクセスの発見にもつながります。
日常的にチェックすることで、安心・快適な通信環境を維持できます。
ブリッジモードや外部ルーターとの併用は慎重に設定
既存のネットワーク機器や外部ルーターと併用したい場合、AI Wi-Fiをブリッジモードで使うことも可能です。
ただし、設定がやや複雑になり、AIによる最適化機能が制限される可能性があるため、二重ルーター等にならないように注意する必要があります。
このような使い方を検討している場合は、J:COMのサポートへ事前に相談するのがおすすめです。

(まとめ)J:COM AI Wi-FiはAIが自動で最適化する次世代スマートルーター

J:COMが提供するAI Wi-Fiは、アメリカPlume社のAIテクノロジーを活用した初心者でも簡単に導入できる次世代型のWi-Fiです。
最新のWi-Fi6には未対応という課題はありますが、総合的に見て非常に満足度の高い製品です。

まとめ
- J:COM NET光で提供されるAI Wi-FiはWi-Fi7に対応
- AIが最適化して常に安定したWi-Fi環境を維持
- メッシュ対応で家中どこでもスムーズに通信可能
- 初期設定不要・訪問設置対応で初心者にもやさしい
快適な通信環境をつくるためのお申し込みはこちらから
| 提供エリア | 日本全国 ※住所や物件によっては利用できない場合があります。 詳細は必ずJ:COM公式HPをご確認ください |
| 開通までの期間目安 | 光1G・5G・10Gコース:約1カ月後 J:COM NET 320M・1Gコース:最短4日〜 |
| 最大通信速度 | 1G〜10Gbps(プランにより異なる) |
| セット割引 | auスマホと自宅の光回線セットで最大1,100円/月の割引 UQモバイル指定プランとセットで最大1,100円/月の割引 J:COMサービスとセットで、J:COMモバイルのデータ容量増量 |
| 初期費用 | 手数料:3,080~3,300円(税込) 基本工事費:47,520円(税込) |
| 月額料金 | 5,258円〜7,568円(税込)(プランにより異なる) |
| 契約縛り期間 | 縛りなし |
| 契約解除料 | プランにより異なる |
| 運営会社 | JCOM株式会社 |









