この記事では、別荘での最適なインターネット環境をご紹介します。
光回線のメリットやデメリットや、光回線以外の選択肢についても解説しています。
この記事を通して、別荘でのネット環境がより快適になることを願っています。
参考【代替案】光回線が引けない!光回線以外のインターネット回線を全解説!5G回線はおすすめ?
参考光回線おすすめランキング!現役通信技術者が各社徹底比較&選び方を解説
光回線の基本的な特徴とメリット・デメリット
光回線は、ネット回線の中でも通信速度や安定性の面でパフォーマンスが高く、別荘の通信環境としては最初に検討したい回線です。
そのうえで、光回線以外の選択肢も検討してみましょう。
メリット1:高速な通信速度
光回線は、光ファイバーを媒体としてデータを伝送するため、とても高速な通信速度が特徴です。
現在主流の光回線の通信速度は、最大1Gbpsとなっていますが、理論上、約10倍の10Gbpsという通信速度の物も登場しています。
なお、10Gの光回線は、まだ提供エリアは一部地域のみとなっています。
-
光回線の1Gと10Gはどう違う?違いやおすすめな人を紹介します
「光回線を契約しようと思うけれど、最近10Gのプランもあるらしい」 「1Gと10Gって何が違うの?」 これまでの光回線の規格は1Gが主流でしたが、最近では10Gのプランも登場しています。 本記事では、 ...
続きを見る
メリット2:安定した通信
光回線は、スマホなどのモバイル回線と異なり、電波ではなく光ファイバーを使用して伝送するため、通信の安定性が高いです。
特に、オンラインゲームのプレイや動画のストリーミング再生など、安定した通信が求められる場面での利用に適しています。
メリット3:大容量のデータ送受信が可能
光回線は、大容量のデータもスムーズに送受信することができます。
これにより、動画のダウンロードや、ZOOMなどのビデオ会議も安定して利用する事ができます。
デメリット1:利用場所の制限
光回線は固定回線のため、ご自宅など光回線を引き込んだ場所でしか利用する事ができません。
Wi-Fiルーターを使用すれば、ある程度広範囲にWi-Fi電波を届ける事ができますが、現実的な利用範囲としては自宅内などに限られます。
デメリット2:工事の必要性
光回線の利用の際には、基本的には回線工事が必要となります。
工事内容や工事規模は物件の状況にもよりますが、工事費用がかかり、開通までに長期間かかる事も多いです。
特に物件に対して初めて光回線を引き込む場合は、回線事業者の現地調査が必要になることもあります。
-
光回線の現地調査とは?現地調査で確認する内容と提供NGが出た場合の代替案
光回線の現地調査は、光回線のサービス提供可否の判断や、開通をスムーズに進めるための重要な工程です。 本記事では、現地調査の目的と行われる作業、そして見つかる可能性のある問題点について詳しく解説します。 ...
続きを見る
デメリット3:必要な機器の用意(購入・レンタル)
一般的な光回線の契約では、回線終端装置である「ONU」は必ず事業者から貸与されますが、基本的にはONUが責任分界点となります。
つまり、ONU以降のWi-Fiルーターの利用は任意のため、Wi-Fiを使って無線接続したい場合は、ご自身でWi-Fiルーターを購入するか事業者からレンタルする必要があります。
そのため、回線契約の他にWi-Fiルーターなどの機器を用意する必要があります。
機器の名称 | 用途 |
ONU | 通信会社のアクセスポイント局から光信号を受けるための役割を果たす (光回線事業者からのレンタル品) |
無線LAN(Wi-Fi)ルーター | スマホやタブレット、PCなど、さまざまなデバイスをインターネットに接続するためのアクセスポイントの役割を果たす 無線接続するために必要 (光回線事業者からレンタルするか、自分で好きな製品を購入する) |
ホームゲートウェイ | ONUと電話・ルーター機能などが一緒になった物 (光回線事業者からのレンタル品) |
参考光回線のルーターは自分で用意した方がいいの?自前ではなくレンタルした方がいいのはどんな人?
ルーラルエリア(田舎)で光回線を引く際はここに注意!
ルーラルエリアでの光回線の導入は都市部とは異なる点が多く、インフラの整備状況や地域特性によっては導入が難しい場合もあります。
ここに注意
- サービス提供エリア外の可能性がある
- 利用できるプランが限定的になる可能性がある
- 開通工事が長期化する場合がある
サービス提供エリア外の可能性がある
一部の地域ではサービス提供エリア外となり、光回線の導入が難しい場合があります。
事前に地域の光回線提供業者のホームページなどで、サービス提供エリアを確認するようにしてください。
光回線がサービス提供エリア外の場合、モバイルインターネットなど他の通信手段導入を検討する必要があります。
利用できるプランが限定的になる可能性がある
ルーラルエリアでは、都市部と比較するとインフラ整備が遅れているため、最新のプランなどを提供している事業者が少ないのが現状です。
特に10Gbpsなどの高速プランは、主要都市部を中心にサービス展開されており、まだ利用できないケースが多いです。
そのため、事前に希望するプランが提供されているか、または近い将来提供予定があるかを確認するようにしてください。
開通工事が長期化する場合がある
ルーラルエリアでは、光回線の開通工事が都市部よりも長期化する事がああります。
最寄り電柱からの物件への入線ルートを決定するために現地調査が必要になる事も多く、工事も複数回に渡って行われる場合もあります。
開通までに必要な期間や工事規模などを確認し、長期化しそうな場合は、モバイルインターネットなど他の通信手段導入も検討するようにしてください。
-
光回線の現地調査とは?現地調査で確認する内容と提供NGが出た場合の代替案
光回線の現地調査は、光回線のサービス提供可否の判断や、開通をスムーズに進めるための重要な工程です。 本記事では、現地調査の目的と行われる作業、そして見つかる可能性のある問題点について詳しく解説します。 ...
続きを見る
光回線以外のネット回線でおすすめはある?
さまざまな事情で光回線が引けない場合は、代替のネット回線を検討してみましょう。
稀ではありますが、環境によっては光回線よりも高いパフォーマスで通信できるケースもあります。
光回線以外のネット回線
- モバイルインターネット回線
- 衛星インターネット回線
- スマホのテザリングを利用する
モバイルWi-Fiやホームルーターなどのモバイル回線
モバイル回線の特徴
- モバイルルーターなら移動中でも利用可能
- 端末を入手したらすぐにネット利用可能
- 電波状況の状態によって通信品質が左右される
おすすめホームルーター
光回線以外の選択肢として、モバイルWi-Fiやホームルーターなどのモバイル回線があります。
ホームルーターは、電波を使って通信するため、専用の端末をコンセントに差すだけでインターネットに接続でき、光回線のような工事は不要です。
一方、モバイルルーターはバッテリーを内蔵し、持ち運びが可能で外出先でも利用できます。
自宅での利用がメインの場合はホームルーター、外出先でも利用したい場合はモバイルルーターがおすすめです。
ホームルーターは登録した住所のみで利用可能な物が多い点に注意が必要です。
利用場所を問わない衛星インターネット回線
衛星インターネットの特徴
- 場所を問わずに利用可能
- 端末を入手したらすぐにネット利用可能
- 衛星を捕捉する必要があるため天候に注意が必要
衛星インターネット回線は、エリアに左右されずに利用できるため大きなメリットがあります。
特に、都市部から離れた場所、山間部、海上など、一般的な光回線やモバイル回線の電波が届かない場所でも利用できるのが特徴です。
特に有名なサービスが、Starlink(スターリンク)で、SpaceXが提供する衛星を使用し、高速で安定したインターネット接続が可能です。
専用の端末を購入する必要がありますが、利用場所を問わずに高速なインターネット接続を求める方におすすめです。
一時的な利用の場合はテザリングで乗り切る
テザリングの特徴
- 移動中も利用可能
- 消費したデータはスマホのデータ量として課金される
- 電波状況の状態によって通信品質が左右される
一時的なネット利用の場合は、スマホのテザリング機能を使用する方法があります。
テザリングは、スマホの回線をPCなど他のデバイスと共有する機能で、一時的な利用や外出先での利用に適しています。
消費したデータはスマホのデータ量として課金されるため、データ使用量の上限や、バッテリー消費などに気をつけながら利用する必要があります。
【2拠点生活!】別荘におすすめのインターネット回線
別荘におすすめの回線
- 光回線:exite光(使わない月は安い)
- モバイル回線:WiMAX+5G(ルーターを持ち運び可能)
- モバイル回線:docomo home 5G(登録住所のみで使用可能)
光回線:exite光Fit(使わない月は安い)
exite光 Fit
- 使用したデータ容量によって料金が増減するため、使用しない月の料金を抑えらる
- 契約事務手数料無料
- 契約期間縛りなし
「BB.excite光 Fit」は、実際に使用した分相当の料金を支払う従量制を採用していて、月によってインターネットの使用量が大きく変動するような方におすすめの光回線です。
回線速度は最大1Gbps、IPv6 IPoE方式で、混雑の影響を受けにくく安定したネット利用ができます。
料金体系は「30GB未満」「200GB未満」「500GB未満」「500GB以上」の段階料金制で、契約期間の縛りなしです。
モバイル回線:WiMAX+5G(ルーターを持ち運び可能)
WiMAX+5G
- auとWiMAXの2種類の回線が利用可能
- ホームタイプとモバイルタイプの2種類のルーターを選べる
- モバイルタイプのルーターなら場所を問わずに利用可能
WiMAXは高速モバイルインターネットの中で特に人気の高いブランドです。
WiMAXの電波だけでなく、KDDI(au)の電波も併用しているため、通信エリアが広く通信速度も速いです。
取り扱っている端末は、持ち運び可能なモバイルタイプと、ホームタイプの2種類です。
Broad WiMAXのキャンペーンでは、乗り換えで他社の違約金を最大19,000円まで負担してくれます。
au・UQモバイルのスマホユーザーは、スマホセット割引があります。
モバイル回線:docomo home 5G(登録住所のみで利用可能)
home 5G
- ドコモの4G・5G回線を利用したホームルーター
- ドコモスマホユーザーは割引あり
- 登録住所のみで利用可能
home 5Gは、NTTドコモの回線を利用する宅内据え置きのホームルーターです。
WiMAXと同じく、基地局からの電波を使用するため工事不要ですぐに使えます。
home 5Gの利用には専用端末を購入する必要がありますが、月々サポートという割引により3年利用で端末代金は実質無料になります。
ドコモのスマホユーザーは、スマホセット割引があります。
まとめ:別荘での快適なインターネット生活を実現するために
まとめ
- 光回線は高速で安定した通信が可能。
- ルーラルエリアでは光回線の導入に注意が必要。
- 光回線以外の選択肢としてモバイルインターネットや衛星インターネットがある。
- 別荘でのインターネット利用には、exite光などがおすすめ。
- 使用頻度や場所に応じて最適な通信手段を選ぶことが重要。