ネット回線の契約を考えていて、「CATV」や「ADSL」が気になっている方も多いのではないでしょうか。
ネット回線となると「光回線」が主流ですが、人によっては、
「電話回線をネットに使いたい」「契約中のケーブルテレビと合わせてネットを使いたい」
などで別の選択肢も含めて検討しているかと思います。
CATVやADSLを検討中なら、それぞれの特徴・光回線との違いは押さえておきたいところです。
自分に最適なネット回線はどれなのかチェックしていきましょう。
固定回線には3種類がある!光回線・CATV・ADSL
固定回線の種類
- 光回線
- CATV
- ADSL
現在、主流となっている光回線のほかに、ケーブルテレビ(CATV)の回線を利用した通信方式や、電話回線を利用した通信方式(ADSL)があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
光回線とは?
光回線は、ケーブルに光ファイバーを用いて、光信号で通信を行う方式です。
現在、ほとんどの固定回線のユーザーが利用しているのがこの光回線になります。
光回線では、光を伝達手段に用いているので、電気信号を利用するADSLやCATVなどと比べるとはるかに高速です。
通信速度としては最大1Gbps程度が一般的で、契約先によっては2Gbps以上の速度のサービスを提供しています。
CATV(ケーブルテレビ)とは?
CATV(ケーブルテレビ)は有線で接続するテレビ放送のことで、地上波のほか、BSやWOWOWなどの衛星放送も視聴できたりします。
CATVでは、テレビと合わせてインターネットサービスも提供している場合があります。
CATVの仕組みとしては、ケーブルテレビ局が地上波放送などの番組を受信し、ケーブルテレビ網によって契約をしている各家庭に届ける流れです。
テレビ放送用の同軸ケーブルと光ケーブルを組み合わせることで、インターネットに接続することができます。
CATVの通信速度は最大320Mbpsなど、最大1Gbpsを超える光回線に比べるとかなり低速です。
速度にこだわるならCATV(ケーブルテレビ)はおすすめしません。
料金としても、ネット回線有りのCATVは、月額5,000円~6,000円になることも多く、光回線に比べ割高です。
「低速でも良いのでケーブルテレビと合わせてネットを使いたい」「光回線のエリア外である」
など限られたケースで、CATVを選択肢として検討することになるでしょう。
ADSLとは?
ADSLは、電話回線を利用してインターネットに接続する方式です。
電話回線がある家庭なら、宅内での工事不要でインターネット環境を作れるのがメリット。
インターネットへの接続を始めるにあたり、NTTの電話回線収容局でのADSLの取り付け工事は必要となりますが、契約者としては特に必要な作業はありません。
通信速度は最大50Mbps程度と、CATVと比較してもさらに低速になります。
快適にネットを利用するのは難しいのが実際のところです。
また、NTT収容局との距離が遠いと速度が遅くなるのもデメリットです。
現在、利用中の方は、光回線への乗り換えを検討したいところです。
ちなみに、各社のADSLサービスの新規受付はすでに終了していて、新たに契約することは基本的にできません。
フレッツ光のADSLの新規受付は2016年6月末ですでに終了、サービスの提供も2023年1月31日で終了しました。
そのほか、Yahoo! BB ADSLも2019年2月末で新規受付を終了し、2024年1月末にはサービスの提供も終了予定となっています。
結論、CATV・ADSLは実用的ではない
実用面を考えると、2022年現在ではCATV・ADSLの利用はおすすめしません。
CATVで最大300Mbps程度、ADSLで最大50Mbps程度など、最大1~2Gbpsで通信できる光回線に比べ、かなり低速です。
オンラインゲームが厳しいのはもちろん、動画の視聴やネットブラウジングでもストレスを感じるレベルです。
光回線がエリア外のときCATV・ADSL以外の代替策は?
これからCATVやADSLの契約を考えている方の中には、
「光回線がエリア外で利用できない」「他にインターネットを使う方法を教えて欲しい」
という方も多いはず。
光回線が来ない時の対策
- 別の光回線を検討する
- モバイルWi-Fiを契約する
- スマホのテザリングを利用する
- 自費で回線を引く
- 別の住所を検討する
特に検討したいのがWiMAXなどのモバイルWi-Fiの利用です。
山間部などで光回線が繋がらない場合も、モバイルWi-Fiのエリアでカバーされている可能性があります。
通信速度は基本的には光回線の方が速いですが、モバイルWi-Fiも最近ではかなり高速化しています。
とくにWiMAX 2+では、au 4G LTEの電波も束ねて通信できる「キャリアアグリゲーション」で最大1.2Gbpsを実現していて、モバイルWi-Fiでもかなりの高速通信が期待できます。
参考田舎で光回線がこない時の対応方法5選!快適にネットを使うための方法を紹介
まとめ
光回線:高速通信が可能。現在主流の通信方法
CATV:ケーブルテレビの回線で通信
ADSL:電話回線で通信
CATVやADSLは通信速度が遅く、不便を感じるケースも出てくるはずなので、基本的には光回線の契約がおすすめです。
光回線のエリア外でCATV・ADSLを検討中なら、合わせて以下の対策についても考えてみると良いでしょう。
光回線が来ない時の対策
- 別の光回線を検討する
- モバイルWi-Fiを契約する
- スマホのテザリングを利用する
- 自費で回線を引く
- 別の住所を検討する