「光回線を利用したいけれど、何年も継続して使うかわからない」
「半年だけ光回線を使いたいけれど、違約金が発生してしまうのは嫌だ」
そんなときには、契約期間の縛りがない光回線を使うのがおすすめです。
参考光回線おすすめランキング!現役通信技術者が各社徹底比較&選び方を解説
縛りなしの光回線とは?
まずは、縛りなしの光回線の概要について紹介します。縛りなし光回線とは、契約期間が決まっていない光回線のことです。
そのため、「2年縛り」などの縛りがなく、解約時に違約金がかからないのが特徴です。
「半年だけ使いたい」「いつまでテレワークが続くかわからないから、契約期間の縛りはないほうがいい」という方は、縛りなしの光回線がおすすめです。
【プロが選ぶ】縛りなしの光回線おすすめ6選
縛りなしの光回線
- enひかり
- excite MEC光
- BB excite 光Fit
- おてがる光
- DTI光
- ぷらら光 など
enひかり
enひかりは、業界最安値をうたう、縛りなしの光回線です。
戸建ての月額料金が4,620円で、マンションが3,520円
12ヶ月以上の利用が必須などの「最低利用期間」もないため、違約金を考えなくて良いのがうれしいポイント。
また、enひかりは光コラボのひとつです。そのため、NTTのフレッツと変わらない品質であるのも魅力といえるでしょう。
シンプルで安く、契約の縛りがない光回線を選ぶのであれば、enひかりがおすすめです。
excite MEC光
excite MEC光は、次世代の通信規格であるIPv6(IPoE)が標準で使えるため、より混雑の少ない通信環境を実現しています。
最低利用期間や契約期間の縛りもないため、短期間の利用でも安心です。
料金は、マンションタイプで3,850円、戸建てタイプで4,950円となっています。
料金自体は他の光回線と比べて秀でているとは言い切れませんが、IPv6に対応しているのはうれしい点です。
「夕方や夜間の混雑が少ない光回線を探している」「通信品質のより良い会社を選びたい」という場合には、excite MEC光を利用するとよいでしょう。
excite MEC光も光コラボ回線です。
現在開催中のキャンペーン
■新規開通の場合
・標準工事費:22,000円(税込)⇒無料(工事費残債なし)
・契約事務手数料:1,100円(税込)⇒無料
・開通手続き料:3,300円(税込)⇒無料/またはルータープレゼント
・月額割引:初月無料 、2~12か月目まで月額253円割引
■事業者変更の場合
・事業者変更or転用事務手数料:2,200円(税込)⇒無料
・開通手続き料:3,300円(税込)⇒無料/またはルータープレゼント
・マンション(集合住宅)「初月無料」
・ファミリー(戸建て)「初月無料 さらに、2~12ヶ月目 165円割引」
※転用/事業者変更の場合、標準工事費は発生しません。
BB excite 光Fit
BB excite 光Fitは、excite MEC光の低価格タイプの光回線です。
大きな特徴は、使用した通信データ量によって料金が変わる段階料金制です。
データ通信量 | 月額料金(税込) | |
---|---|---|
マンション タイプ | 戸建て タイプ | |
30GBまで/月 | 2,640円 | 3,520円 |
200GBまで/月 | 3,410円 | 4,290円 |
500GBまで/月 | 4,180円 | 5,060円 |
500GB以上/月 (上限なし) | 5,830円 |
通信方式は、excite MEC光と同じく、IPv6(IPoE)を使用しているため、excite MEC光よりも通信品質が劣るという事はありません。
例えば、ほとんどインターネットを使用しない月があったり、単身赴任などで2拠点で生活をされている方の通信費削減におすすめです。
現在開催中のキャンペーン
■新規開通の場合
・標準工事費:22,000円(税込)⇒無料(工事費残債なし)
・契約事務手数料:1,100円(税込)⇒無料
・登録手続き料:3,300円(税込)⇒無料/またはルータープレゼント
おてがる光
おてがる光は、契約縛りのない光回線の中でも価格が安いのが売りです。
マンションタイプで3,608円、戸建てタイプで4,708円とenひかりと同じく低価格で光回線が利用できます。
そのため、とことん料金にこだわりたい方であれば、おてがる光を利用するとよいでしょう。
また、月額550円の「おてがる光 リモートサポート」に加入すれば、パソコンやその周辺機器機で困りごとがあった場合に、電話などのリモートでサポートが受けられます。
年中無給であるため、「困ったときに相談できるところがほしい」という場合におすすめです。
おてがる光も光コラボの一つであるため、フレッツ光と変わらぬ通信環境が提供されます。
DTI光
DTI光は、光電話とセットで加入するとお得な縛りなし光回線です。
セットで加入すると、光回線にかかわる工事費用が実質無料になります。
マンションタイプで16,000円、戸建てタイプで19,000円のキャッシュバックがあるため、工事費にあてられるという仕組みになっています。
もちろん光回線のみの場合でも、マンションタイプで13,000円、戸建てタイプで15,000円のキャッシュバックがあるのでお得だといえるでしょう。
月額料金はマンションで3,960円、戸建てで5,280円からとなっていますが、auユーザーの場合にはauセット割が適用されるため、月額料金がよりお得になります。
DTI光も光コラボの一部なので、安心して利用できるでしょう。
ぷらら光
ぷらら光は、キャッシュバックキャンペーンを行っている数少ない会社です。
縛りなしの光回線ではキャンペーンは少なく、キャッシュバックなどがあっても額が少なめであることがほとんど。
しかし、ぷらら光では、光回線がはじめての場合には最大55,000円、乗り換えの場合には最大30,000円がキャッシュバックされます。
月額料金はマンションタイプで3,960円、戸建てタイプで5,280円と今回紹介する中では特別安いとはいえません。
しかしながら、ぷらら光の場合には無料でひかりTVのエントリープランが見放題になっていたり、ひかりTVのセットプランの割引が多くなっています。
そのため、ひかりTVを楽しみたいという方は、ぷらら光を契約するとよいでしょう。なお、ぷらら光も光コラボ回線です。
縛りなしの光回線のメリット
まずはメリットからです
メリットは、主に2つあります
メリット
- 違約金が発生しない
- 更新月を考える必要がない
違約金が発生しない
まずは、違約金が発生しないことがメリットだといえます。
「光回線を使ってみたいけれど、2年も使うかわからない」「試しに光回線をつかってみたい」という場合には、契約期間の縛りがあると高額な違約金を支払うことになる可能性も。
縛りなしの光回線を利用すれば、いつ解約しても違約金が発生しないため、短期の利用でも安心です。
更新月を考える必要がない(短期契約も可能)
縛りがないということは、契約の更新月を考える必要もありません。
そのため、「光回線からモバイルWi-Fiに変えたいけれど、更新月まで待たなくては」といったことや、「他社の乗り換えたいけれど、更新月まで待たないと損した気持ちになる」ということが起こりにくくなります。
また、縛りありの場合には、更新月を過ぎてしまうと自動更新をされてしまうものが多くあります。
そのため、「気づいたらまた2年間の縛りが発生していた」ということもあるでしょう。
縛りなしの光回線であれば、更新月の縛りからも解放されます。
縛りなしの光回線のデメリット
それぞれ詳しく解説します
デメリット
- 工事費などの残債は解約時に支払う必要がある
- 高額なキャッシュバックキャンペーンは少ない
違約金がないとはいえ工事費の残債などは解約時に請求されることがある
縛りなしの光回線では、契約期間がないため違約金はかかりません。
とはいえ、解約時には追加の料金を請求されることがほとんどです。
それが、回線を開通する際の工事費です。
工事費は多くの場合、数十ヶ月にわたって分割で支払います。
もしも数ヶ月で解約する場合には、工事費の残りの分割分を一括で支払うことになるのです。
そのため、「解約時にお金がかからないかと思っていたら、思いのほか出費があった」と感じる場合もあるでしょう。
とはいえ、このデメリットは縛りがある光回線でも同じです。
縛りのある・なしにかかわらず、工事費の残債は支払うことになります。
キャッシュバックキャンペーンが実施されていない場合が多い
インターネット回線は、一般的に新規契約者や乗り換えの人にキャッシュバックキャンペーンを実施していることが多いです。
中には高額なキャッシュバックがあるものもあり、お得感の多いものもあります。
しかしながら、縛りなしの光回線では、キャッシュバックキャンペーンなどは実施されていない場合がほとんど。
また、実施されていたとしても、割引額が縛りありより少なかったりします。
そのため、キャッシュバックまで含めた総額で光回線を考える場合には、縛りあり光回線のほうがお得になるケースもあります。
とはいえ、ぷらら光のような比較的高額なキャッシュバックを行っている会社もあるため、今後は縛りなしでも新規開通キャンペーンが充実してくる可能性はあるといえるでしょう。
縛りなし光回線がおすすめな人
まずは、縛りなし光回線がおすすめな人から紹介します
違約金が気になる人
短期契約の予定の人
違約金が気になる人
まずは、違約金が気になる人です。
違約金は解約時に一括で請求されるので、工事費の残債も含めると、支払いが高額になることがあります。
そのため、違約金が気になる場合には、縛りなしの光回線がおすすめです。
縛りなしの場合には違約金が発生しないため、解約時の金銭的な負担は少なくなります。
短期契約の予定の人
「試しに光回線を導入したい」「光回線をテレワークの間だけ利用したい」など、短期で光回線を利用したい方にも、縛りなしの光回線がおすすめです。
縛りなしの場合には、2ヶ月や3ヶ月で辞めても違約金が発生しないことがほとんど。
そのため、短期契約が予定されている場合には、縛りなしを選ぶとよいでしょう。
ただし、縛りなしの光回線でも、最低利用期間を設けている場合があります。
その場合には、最低利用期間中に解約した場合には違約金が発生してしまうので注意してください。
縛りあり光回線がおすすめな人と契約時の確認ポイント
スマホとのセット割を考えている人
高額キャッシュバックキャンペーンなどの入会特典が欲しい人
スマホとのセット割を考えている人
スマートフォンと光回線をセットで利用することで、通信料金の割引になることがあります。それが、セット割です。
セット割を利用できる縛りなしの光回線は少なく、記事執筆時点では、ドコモやソフトバンクとのセット割はありません。
そのため、スマートフォンとのセット割を利用して、通信費全体の負担を減らしたい場合には、契約期間の縛りがある光回線を利用するとよいでしょう。
高額キャッシュバックキャンペーンなどの入会特典が欲しい人
充実した入会特典が欲しい人は、契約期間の縛りのある光回線がおすすめです。
契約期間の縛りがある光回線では、高額なキャッシュバックや割引を実施しています。
特にまだ光回線を利用していない場合には、高額なキャッシュバックの対象となることもあります。
そのため、キャッシュバックや割引をしてほしい場合には、縛りありの光回線がおすすめです。
違約金・最低利用期間は契約時の書類を必ず確認
契約期間・違約金・最低利用期間を確認しましょう。
契約時の約款や契約書面を確認しましょう。確認すべきポイントは以下の3つです。
短期解約時に確認しておくこと
- 契約期間と更新月
- 最低利用期間
- 違約金の金額
契約書や約款には、契約期間(縛りの期間)が書かれていることがほとんどです。
そして、契約期間は自動更新になる場合が多くなっています。そのため、契約期間と更新月を確認しましょう。
そして、まだ回線を契約して日が浅い場合には、最低利用期間を確認する必要もあるでしょう。
最低利用期間は12ヶ月・24ヶ月などと定められていることが多いです。契約期間と合わせて確認しましょう。
最後に注目するのは違約金です。
2022年7月に電気通信事業法の改正があり、2022年7月以降に申し込みをする場合、月額料金を超える金額の違約金は請求できなくなりました。
以前のように高額な違約金請求が発生することは無くなりましたが、違約金は契約プランにより変わるので、書類で必ず確認しましょう。
【補足】引っ越しが多い場合には、工事不要なモバイルWi-Fiもおすすめ
仮に引っ越しが多く縛りなしの光回線をさがしている場合には、モバイルWi-Fiもおすすめです。
WiMAXのように高速通信のできるモバイルWi-Fi・ホームルーターも増えています。
モバイルWi-Fiであれば、引っ越しをしても工事が必要ありません。
住所変更の手続きをするだけで使用できます。
モバイルWi-Fiを利用する際の注意点は、以下の通りです。
モバイルWi-Fi利用時の注意点
- 通信速度は電波状況に左右される
- 契約によっては通信制限がある
- モバイルルーターの場合、充電を気にする必要がある
モバイルWi-Fiは、電波を使ってインターネット通信をしますので、電波状況によって通信の品質が変わってしまいます。
エリア状況をよく確かめてから契約する必要があります。
また、契約内容にも注意が必要です。
原則速度制限のない光回線とは異なり、モバイルWi-Fiの場合には月の通信容量に制限がある場合もあります。
契約時に自分にあった容量なのかを確かめておくのがおすすめです。
最後に、通信機器(ルーター)の注意点です。
持ち運びのできるタイプのモバイルルーターは、充電式の場合がほとんどです。
そのため、ルーターの充電が切れてしまうとインターネットが使えなくなりますので、長時間利用する際には注意が必要です。
ご自宅など利用場所が限られている場合は、コンセントから電源を供給する、宅内据え置き型のタイプもあります。
【光回線の短期契約】よくある質問と回答
気になるご質問は記事下のコメント欄から投稿をお願い致します。
光回線を短期間で解約するとブラックリストに載りますか?
契約期間が設定されている光回線で、契約期間満了前に解約をする場合には違約金を納めます。
追加でブラックリストに載るという事象が噂される事がありますが、ブラックリストの存在や、リストに記載される等の扱いも公表されていません。(社内の機密情報のため公表される事もありません)
悪質なケースの場合は、事業会社になりますので当然社内で情報共有される可能性は十分にあります。
一方で、契約期間の縛りなしで利用できる事業者であれば、短期間で解約する事は違反行為ではありませんので基本的には問題ないです。(こちらも悪質なケースを除く)
ネット回線を1ヶ月だけ使用したいです。おすすめの方法はありますか?
ネット回線を1ヶ月間だけ使用したい場合は、開通工事などを考慮すると、光回線の利用はあまり現実的ではありません。
工事不要で使えるモバイルインターネットの利用も検討してみてください。
利用場所の電波状況と通信制限には注意が必要ですが、5G対応の端末を使用して5Gのサービス提供エリア内であれば、光回線に迫る通信速度を出せるケースもあります。
(まとめ)おすすめの縛りなし光回線
最後にこの記事の要点をまとめます
まとめ
- 縛りなしは違約金がないためお得
- 契約期間の縛りがないため短期契約も可能
- 工事費の残債などを解約時に支払うことになるので注意
- 契約期間の縛りがある場合と比較して、より自分に合うものを選ぼう