光回線の契約で、「v6プラスを契約した方が良い」というのを聞いて、気になっている方もいるのでは。
「v6プラス」対応の光回線なら、通信混雑を回避しやすく、より快適な通信が可能です。
ただ、v6プラスは具体的にどんなサービスなのか、どの光回線でv6プラスが使えるのかなど、疑問も多いと思います。
そこで本記事では、以下の情報を詳しく紹介していきます。
この記事で分かること
- v6プラスとはそもそも何か?
- v6プラスを利用する時の「注意点」
- v6プラス対応の「おすすめの光回線」
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「v6プラス」とは?
v6プラスは、すごく簡単に言うと、光コラボやフレッツ光がもっと快適に通信できるためのサービスです。
特徴としては以下の2つがあります。
v6プラスの特徴
- 混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる
- IPv4のサイトにも快適に接続できる
v6プラスとはJPIXが提供するIPv6ネットワークへの接続サービス
v6プラスは、JPIXがプロバイダー向けにIPv6の接続を提供する商品名です。
JPIXはVNE(Virtual Network Enabler)と呼ばれる事業者で、ISP(インターネットサービスプロバイダー)側が契約している事業者のため、エンドユーザーである我々は、馴染みのない会社になると思います。
VNEは、他のISP事業者に対し、エンドユーザへのIPv6接続機能を提供している会社です。
もともとv6プラスはJPNE(日本ネットワークイネイブラー株式会社)が提供していたサービスですが、2023年1月に、日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)と合併しました。
混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる
「v6プラス」では、混雑の少ない「IPoE接続」で、インターネットに接続できるため、快適に通信ができます。
インターネットで通信をするためのルール(インターネットプロトコル)には、主に以下の2種類があります。
どちらも、コンピューター同士がやりとりするための言語のようなものです。
- 従来規格の「IPv4」
- 新しい規格の「IPv6」
「IPv6」では新方式の「IPoE接続」でインターネットに接続できるため、従来に比べて混雑が回避しやすくなります。
- IPv4
└PPPoE接続 - IPv6
└PPPoE接続
└IPoE接続⇐新方式(混雑が回避できる)
IPoE接続は、自動車の通行で例えると、車線が増えて、混雑が緩和され、スイスイ通行できるイメージです。
IPv4のWebサイトには「IPv4」、IPv6のWebサイトには「IPv6」で接続しますが、このうちIPv6では「IPoE接続」が利用できると、より快適に通信できます。
「v6プラス」では、IPv6で「IPoE接続」が利用できるため、サクサク快適な通信ができるわけです。
この後のところで詳しく紹介します。
IPv4のサイトにも快適に接続できる
「v6プラス」でもう一つ大きな特徴になるのが、IPv4のサイトへも快適に接続できることです。
通常であれば、IPv4のサイトにはIPv4、IPv6のサイトにはIPv6で接続することになります。
v6プラスでは「IPv4 over IPv6」という技術で、IPv4の通信でも、一旦IPv6として認証を通過してからIPv4に変換します。
これにより、IPoE接続でIPv4のサイトへも接続が可能です。
要するに、「v6プラス」なら、IPv4のサイトにも、IPv6のサイトにも、IPoE接続で快適に接続できるわけです。
「いつでも快適に使いたい」と考えているなら、「IPv4 over IPv6」への対応は重要です。
v6プラスを利用する時の注意点
v6プラスを利用する時の注意点も確認しておきましょう。注意点としては、以下の2つが挙げられます。
v6プラスの注意点
- 「IPv6」と「v6プラス」は少し違う
- v6プラスの類似サービスも多い
「IPv6」と「v6プラス」は少し違う
光回線サービスの公式サイト、広告などを見ていると、「IPv6に対応」とアピールされることもあります。
ただ、「IPv6」と「v6プラス」は厳密には少し意味が異なるので注意が必要です。
- IPv6:最新のインターネットプロトコルのこと
- v6プラス:「IPv6 IPoE」と「IPv4 over IPv6」に対応したフレッツ光や光コラボのサービスのこと
IPv6対応サービスも「PPPoE接続」のものと、「IPoE接続」のものの2種類があります。
- IPv4
└PPPoE接続 - IPv6
└PPPoE接続
└IPoE接続⇐新方式(混雑が回避できる)
「IPv6対応」というだけでは、新方式の「IPoE接続」や「IPv4 over IPv6」に対応していない可能性があります。
やはりベストは、以下の両方を満たす「v6プラス」のようなサービスです。
確認ポイント
- IPv6のIPoE接続に対応している
- IPv4 over IPv6に対応している
v6プラス対応のルーターを準備する
v6プラスを利用するなら、「IPv6 IPoE」対応のルーターを準備しておきましょう。
「IPv6対応」でも「IPv6 IPoE」には対応していない場合もあるので注意してください。
なお、「IPv6 IPoE」対応でも、海外メーカーの製品の場合、日本の通信サービスに対応していないこともあるので、できれば日本メーカーのものを選ぶのが無難です。
日本メーカーとなると、代表的なところでは、バッファロー、エレコム、NECプラットフォームズなどですね。
自前で準備するのが面倒な方は、光回線やプロバイダーの契約の際に、レンタルの有無をチェックしておきましょう。
v6プラス対応の「おすすめの光回線」は?
v6プラス対応で、特におすすめの光回線は次の2つです。
v6プラスのおすすめ
- GMOとくとくBBの「ドコモ光」
- なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ
定番の光回線で安心して契約できるのと、キャンペーンが強力でお得に契約できるのが、おすすめの理由です。
それぞれのサービスの特徴を紹介していきます。
GMOとくとくBBの「ドコモ光」
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,400円 |
初期の工事費 | 完全無料 |
注目ポイント | ・ドコモに「セット割引」が適用可 ・無料でWi-Fiルーターをレンタル |
v6プラス対応で広くおすすめなのが、GMOとくとくBBの提供する「ドコモ光」です。
ドコモ光はプロバイダーを選べる光コラボですが、その中でも、GMOとくとくBBで「v6プラス」が利用できます。
「工事費完全無料」で短期でも使いやすい
ドコモ光では、工事費が完全無料なので、初期費用が大幅に抑えられます。
工事費は、分割払いを打ち消す割引による「実質無料」も多いですが、ドコモ光は途中で解約しても残債が残らない「完全無料」です。
法改正で光回線の解約金がグッと安くなり、ドコモ光も、戸建で5,500円、マンションで4,180円まで値下げされました。
「工事費が完全無料」&「解約金が安い」とあって、短期になるかもしれない方も気軽に利用できます。
Wi-Fiルーターレンタルの無料レンタルがある
GMOとくとくBBのドコモ光では、v6プラス対応のルーターを無料でレンタルできます。
「自前でルーターを準備するのが面倒」「ルーターの購入費用もできれば節約したい」という方にもおすすめです。
ドコモスマホのセット割引がある
ドコモ光を契約すると、セット割引として「ドコモ光セット割」が適用できます。
ドコモで対象プランを契約している家族全員のスマホ料金が最大1,100円割引になります。
家族4人で最大4,400円割引など、大幅な節約が見込めます。
なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ
月額料金 | 戸建て:4,620円 マンション:3,520円 |
初期の工事費 | 2,200円〜16,500円 (工事内容により異なる) |
注目ポイント | ・光コラボでは最安級の月額料金 ・契約期間の縛りなし |
en光も「v6プラス」に対応しています。
なるべく安く光回線を使いたいという方におすすめの光回線です。
光コラボでは最安級の月額料金
光回線を選ぶ際には、料金だけでなくサービス品質やサポート体制等も重要ですが、enひかりは、これらの要素を過剰になり過ぎないようバランスよく提供し、光コラボ回線としてはで最安級の月額料金を実現しています。
その結果、コスパに優れた光回線の選択肢として、大手光回線事業者と並ぶ人気の光回線となっております。
回線速度は、1Gbps、10Gbpsの他に、ライトユーザー向けの専用帯域を使用することで料金を抑えた「enひかり Lite」もあります。
契約期間の縛りなし・お得なキャンペーンも有り
光回線では、2年や3年などの長期契約を条件とすることが多いですが、enひかりは契約期間の縛りを設けずに、利用者がいつでも自由に解約をできるようにしています。
これにより、引っ越しやプラン変更、他のプロバイダーへの変更が必要になった場合でも、解約時の違約金を心配することなく、スムーズに乗り換え等の対応ができます。
また、enひかりは魅力的なキャンペーンを期間限定で開催することがあります。
例えば、高機能ルーターを特別価格で購入できるキャンペーンや、特定のスマホ利用者にはenひかり側の月額料金を割り引かれるキャンペーンなどがあります。
【補足】v6プラスの類似サービスも多い
「v6プラス」という名前でなくても、中身としては「v6プラス」に近い類似のサービスはたくさんあります。
v6プラスの類似サービス
- ソフトバンク光:IPv6高速ハイブリッド
- OCN光:OCNバーチャルコネクト
- ぷらら光:ぷららv6エクスプレス
- 楽天ひかり:クロスパス
- ASAHIネット:v6 コネクト
いずれも「IPv6 IPoE」や「IPv4 over IPv6」に対応です。
「通信品質の高いサービスを契約したい」という目的であれば、「v6プラス」の類似サービスも選択肢になります。
例えば、「ソフトバンク光」はIPv6高速ハイブリッドに対応しています。ソフトバンクやワイモバイルを契約中なら、こちらがおすすめです。
ソフトバンク光の料金と注目ポイント | |
月額料金 | 戸建て:5,720円 マンション:4,180円 |
初期の工事費 | 実質無料 |
注目ポイント | ・IPv6高速ハイブリッドに対応 ・ソフトバンクへセット割引あり |
v6プラスの光回線まとめ
「v6プラス」は、光コラボやフレッツ光がもっと高速になるサービスです。
主な特徴は次の2つです。
V6プラスの特徴
- 混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる
- IPv4のサイトにも接続ができる
「v6プラス」対応で特におすすめの光回線は、次の2つです。
おすすめv6プラス
- GMOとくとくBBの「ドコモ光」
- なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ
なお、v6プラスは類似サービスも多く、例えばソフトバンクユーザーなら、IPv6高速ハイブリッド対応の「ソフトバンク光」でOKです。
参考リンク