おすすめのVPN
インターネットの安全性が重要視される中、信頼できるVPNを選ぶことは重要です。
この記事では、通信の専門家が選ぶおすすめのVPNサービスをランキング形式でご紹介します。
コスパの高いサービスから、最高レベルのセキュリティを提供するものまで、幅広くご紹介しています。
この記事で分かること
- おすすめのVPNサービス
- VPNってそもそも何?
- 選ぶ際に確認する5つのポイント
- VPNの基本的な仕組みと活用方法
- VPNを使うことのメリット・デメリット など
プロが選ぶ!おすすめVPNランキング8選
おすすめのVPN
掲載順位は編集部の評価に基づいたものです。(料金、サービス、機能など、総合的な判断基準を考慮しています)
※ランキングの根拠と評価指標については、こちらのコンテンツ制作・運営ポリシーをご確認ください
1.NordVPN(ノードVPN)|世界的に人気の高いVPN
NordVPN(ノードVPN)は、全世界に設置された6,300以上のサーバーを利用することができます。
AES-256の高度な暗号化と、広告ブロッカーなどのセキュリティ機能を搭載し、最大10台のデバイスを一つのアカウントで利用できます。
ユーザーのアクセスログ保存を行わず、プライバシー保護にも注力しています。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、ダブルVPN |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界111カ国に6,300台以上のサーバー |
利用料金 | 550円/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | Nord Security |
2.MillenVPN(ミレンVPN)|日本発の高品質な国産VPN
MillenVPN(ミレンVPN)は月額396円からの手頃な価格が魅力のVPNです。
日本国内にもサーバーがあるため、海外から日本へアクセスする際にも便利です。
1,300台以上のサーバーが利用可能で、30日間の返金保証もあるため、VPN初心者の方でも安心して利用できます。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、キルスイッチ |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界72カ国に1,300以上のサーバー |
利用料金 | 339円/月〜(プランにより異なる)運営会社 |
運営会社 | アズポケット株式会社 |
3.Surfshark(サーフシャーク)|利用端末の台数制限なし
Surfshark(サーフシャーク)は、基本的なプライバシー・セキュリティ保護機能の他に、広告やトラッカーをブロックし、インターネットの利用をより安全で快適にすることができます。
また、アンチウイルス機能、プライベート検索機能、個人情報の漏洩通知サービスを提供し、大切なデータを守るための総合的なツールです。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、ダブルVPN、キルスイッチ |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界100カ国以上に3,200台以上のサーバー |
利用料金 | 550円/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | Surfshark B.V. |
4.ExpressVPN(エクスプレスVPN)|通信品質を重視する方におすすめ
ExpressVPNは、105ヶ国に展開するVPNサービスで、高度なAES-256暗号化とアクセスログを保存しないノーログポリシーを採用しています。
最大8台のデバイスとの同時接続が可能で、24時間のカスタマーサポートも利用可能です。
マルウェアやトラッカーからの保護機能も利用可能です。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界105カ国にサーバー展開 |
利用料金 | $12.95/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | Kape Technologies |
5.Private Internet Access(PIA)|低価格で高性能なVPN
Private Internet Access(PIA)は、アクセスログを保存しないログノーログポリシーを採用したVPNサービスです。
91ヶ国にサーバーを配していて、最大10台のデバイスとの同時接続が可能です。
さらに、広告やトラッカーのブロック機能も提供しており、高機能なVPNをお探しの方におすすめです。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界91カ国にサーバー展開 |
利用料金 | 280円/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | Kape Technologies |
6.セカイVPN |日本の企業が運営するVPN
セカイVPNは、世界10カ国にサーバーを持ち、月額料金は1,100円とコストパフォーマンスに優れています。
最初の2ヶ月間は無料のため、2ヶ月利用して気に入らなければ無料期間中に退会することも可能です。
申し込み後すぐ利用可能で、気軽にVPNを使ってみたい方におすすめのサービスです。
セキュリティ機能 | PPTP、L2TP、OpenVPN、IKEv2、OpenConnect |
プライバシーポリシー | ー |
接続サーバー分布 | 日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国、フランス、イギリス、タイ、インドネシア、ベトナムの10ヶ国 |
利用料金 | 1,100円/月〜(当初2ヶ月間無料) |
運営会社 | 株式会社インターリンク |
7.Glocal VPN|日本国内の動画に特化したVPN
Glocal VPNは月額990円で、海外から日本の主要な動画サービスにアクセスすることができます。
サーバーは日本のみで、海外居住者で日本の動画コンテンツにアクセスしたい場合におすすめです。
7日間の無料トライアル期間もあるため、気軽に利用することができます。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 日本国内のみ |
利用料金 | 990円/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | 株式会社グローカルネット |
8.CyberGhost VPN(サイバーゴーストVPN)|使いやすいさを重視したVPN
CyberGhost VPN(サイバーゴーストVPN)は、全世界に9,000以上のサーバーを利用することができます。
AES-256の高度な暗号化と、広告ブロッカーなどのセキュリティ機能を搭載し、最大7台のデバイスを一つのアカウントで利用できます。
ユーザーのアクセスログ保存を行わず、プライバシー保護にも注力しています。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、広告ブロッカー、自動キルスイッチ |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界100カ国に9,000台以上のサーバー |
利用料金 | 490円/月〜(プランにより異なる) |
運営会社 | Kape Technologies |
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは?
VPNの特徴
- VPNの仕組みはトンネリングとカプセル化
- VPNの利用目的としては大きく2つある
- フリーWi-Fiを安全に使用するために有効
VPN(VPN(Virtual Private Network・仮想プライベートネットワーク)とは、インターネット上でのデータ転送を暗号化し、セキュリティ保護する技術です。
スマホやPCなどに専用のアプリをダウンロードして使用することが一般的です。
インターネットでの安全性とプライバシー保護を高めるため、ビジネスや個人でも広く利用されています。
VPNは仮想の専用回線によって通信を行うため、リモートワークなどで自宅から社内ネットワークを通じてデータ通信が可能です。
VPNの仕組みはトンネリングとカプセル化
VPNは、「トンネリング」「カプセル化」「暗号化」という技術でセキュリティを保持する仕組みです。
VPNはデバイスとインターネット間に「暗号化されたトンネル」を作り出します。
ここに通すことで送受信されるすべてのデータが暗号化され、第三者によるデータの盗聴や傍受を防ぐことをトンネリングといいます。
さらに、VPNは実際のIPアドレスをVPNサーバーのIPアドレスに置き換えることで、通信の足跡を隠すこともできます。
また、データをカプセル化することによって一つのデータのかたまりとして、送受信可能です。
暗号化されたデータや通信内容は解読不能な文字列に置き換えられており、例え傍受されてもデータの読み取りはできません。
VPNの利用目的としては大きく2つ
VPNの利用目的
- プライバシー保護とセキュリティ向上
- 地理的制限(ジオブロック)の回避
1.プライバシー保護とセキュリティ向上
通信の暗号化
VPNは、ユーザーの端末とVPNサーバー間の通信を暗号化します。
暗号化されたデータは、ユーザーがどのようなウェブサイトにアクセスしているか、またはどのサービスを使用しているか第三者からは完全に見えなくなります。
IPアドレスの変更
IPアドレスはインターネット上でデバイスなどを特定するために使用される番号で、ユーザーの地理的な位置情報を含んでいます。
VPNを使用すると、ユーザーのIPアドレスは、VPNサーバーのIPアドレスに置き換えられます。
2.地理的制限(ジオブロック)の回避
VPNを使用することで、地理的な位置に基づくウェブサイトやサービスの利用制限を回避することができます。
前述の通り、ユーザーのIPアドレスは、VPNサービスプロバイダーのサーバーのIPアドレスに置き換えられます。
VPNを使用することで、ユーザーは地理的制限を設定しているサービスに対して、制限されていない地域からアクセスしているかのように見せかけることができます。
そのため、利用したいウェブサービスがユーザーのIPアドレスを基にアクセス制限を行っている場合に利用制限を回避できます。
これにより、世界中どこからでも情報にアクセスしたり、地理的に制限されたコンテンツを楽しんだりすることが可能になります。
VPNを使うことによって、サービスを開放している国のVPSサーバーを経由させアクセスすることができます。
(VPNを使い現在地とは別の地域からのアクセスを装うことによって利用制限を逃れることができます)
サービスによってはVPN経由のアクセスを制限している場合や、動画配信事業者のサービス利用規約違反となる場合があります。
アクセスするウェブサービスの利用規約をよくご確認ください。
フリーWi-Fiを安全に使用するために有効
カフェなどのフリーWi-Fiは非常に便利ですが、セキュリティリスクも伴うためVPNが有効です。
このような公共のネットワークは、セキュリティ保護が十分でないため、悪意のあるユーザーによる不正アクセスが容易に行えてしまう恐れがあるためです。
例として、通信内容が暗号化されておらず個人情報が抜き取られるリスクがあります。
悪意のある第三者に悪用されたり、不正プログラムのダウンロードによりサイバーテロの脅威にさらされたりする可能性は少なくありません。
また、偽のWi-Fiに接続してしまい、デバイスが乗っ取りにあったり、遠隔操作で大量注文させられたりなどの危険性もあります。
VPNを利用することで、カフェや空港などで提供されているフリーWi-Fiを使用しても、データは暗号化されるため安全です。
これにより、社外でも安心してインターネットを利用できるため、VPNの導入は非常に有効な手段といえるでしょう。
VPNの上手な選び方!5つのポイントを押さえよう
オンラインでのプライバシーとセキュリティの確保のためにVPNサービスを選ぶには、この5選について慎重に検討することが重要です。
適切なVPNサービスを選ぶことで、安全かつ快適なネットワーク通信が行えます。
料金、通信速度、同時接続数、対応端末、セキュリティ強度の各ポイントを比較し、ニーズにもっとも合ったサービスを見つけましょう。
選び方のポイント5つ
- VPNサービスの料金
- 通信速度
- VPNサーバーの同時接続数
- 対応端末の数
- セキュリティ強度
①利用料金
VPNサービスの料金の問題は、多くの企業やユーザーにとってもっとも重要なポイントの一つです。
有料VPNサービスでは、高度なセキュリティ機能やサポートが提供されますが、その分、月額費用が発生します。
無料のVPNサービスも存在しますが、セキュリティやプライバシーの面で制限がある場合が多いです。
時間制限によって通信が切断されたり、機能を制限されたり、広告が挿入されたりするなど、しばしば楽しみに水を差される可能性があります。
最悪の場合、スマートフォンやパソコンへのハッキングや、個人情報を抜き取られて売買されるなど、重大な被害にあうリスクは大きいです。
安さを重視するよりは「信頼性の高さ」を重視したほうが、コストパフォーマンスや安全面からみても良い方法かもしれません。
②通信速度
VPNを利用すると、インターネットの通信速度が遅くなる可能性があります。
理由としては、通信のたびに契約したVPNサービスの専用サーバを経由し、データの暗号化処理を行うためです。
通信環境によっては、動画の再生が途切れ途切れになったり、表示の遅さが気になったりするかもしれません。
たとえば、サブスクやYouTubeなどのストリーミングやオンラインゲームを楽しみたい場合は、高速通信が必要です。
さらに、動画の解像度やオンラインゲームの精度をあげたい方は、より高いレベルの通信を必要とする場合も多いでしょう。
快適なネットワーク通信をするためには、通信速度はもっとも重要な項目かもしれません。
③VPNサーバーの同時接続数
複数のデバイスでVPNを利用したい場合、同時に接続できるデバイスの数が重要になります。
たとえば、家族で1つのVPNサービスを共有する場合や、スマートフォン、タブレット、PCなど、複数のデバイスを使用する場合です。
オンラインゲームなどで精度をあげたい方は、高性能のCPUと大量メモリ搭載のサーバーを複数台保持している場合もあります。
このような場合では、同時接続数の多いサービスを選ぶと良いでしょう。
また、テキストベースの情報の閲覧がメインならば、高解像度のストリーミングに比べてはるかに少ない接続数で十分です。
ただし、性能の良い最新の通信規約であれば、同じ状況下でのVPN使用であっても、より多くの同時接続をサポートできるケースもあります。
④対応端末の数
ビジネスや個人利用であっても、VPNサービスが対応している端末やサポートしている端末数を確認するのは重要です。
日常で使用しているモバイルやパソコンの種類が、VPNサービスが対応しているかどうかも検討しましょう。
市場に出回っているほとんどのVPNサービスは、下記のデバイスをサポートしています。
パソコン | Windows、macOS、Linuxなど |
モバイル | AndroidとiOSのスマートフォンおよびタブレット |
ストリーミング デバイス等 | Apple TV、Amazon Fire Stick、Google Chromecastなど |
ゲーム機 | PlayStation、Xbox、Nintendo Switch |
⑤セキュリティ強度
VPNサービス選択時に考慮すべきセキュリティ強度は、プライバシー保護とデータセキュリティの確保において重要な項目です。
セキュリティ関連の検討条件を以下にまとめます。
暗号化 | 暗号化による高速性と効率性のバランスや用途によって選択 |
ノーログポリシー | 履歴、接続タイムスタンプ、IPアドレスなどの情報を記録しないこと |
保護機能 | DNSリークやキルスイッチといった不測の事態に対する保護機能 |
VPNサービスの根本的な目的は、オンラインでのセキュリティとプライバシーの強化です。
ただし、セキュリティ強度の高いVPNは速度に影響が出てしまうため、セキュリティと速度のバランスを考える必要があります。
VPNを利用するメリット3選
VPNサービスは、高度な暗号化技術とセキュリティ機能、高レベルの接続速度、地理的な制限を回避するメリットがあります。
それだけでなく、利用可能なコンテンツの範囲を広げ、コスト削減にもつながるでしょう。
VPNのメリット
- セキュリティ対策が強固になる
- 遠隔利用でインターネットの利用幅が広がる
- サブスクサービスを安く利用できる
セキュリティ対策が強固になる
もっとも重要なメリットの一つが、セキュリティ対策の強化です。
VPNはインターネット接続を暗号化し、第三者によるデータの傍受や漏洩を防ぎます。
オンラインバンキングやショッピング、電子メールの送受信、SNSなど、あらゆるネットワーク通信時に注意しなければなりません。
特に公共の場やカフェなどのフリーWi-Fiや、セキュリティが確保されていないネットワークを利用する際、VPNは重要なデータの保護壁となります。
また、悪意のある第三者からの攻撃やサイバー被害についても、常に対策する必要があります。
VPNを使うことでプライバシーを守るとともに、セキュリティの強化が期待できるでしょう。
遠隔利用でインターネットの利用幅が広がる
VPNを導入すると、地理的な制限を超えてインターネットを遠隔利用できます。
たとえば、海外にいながらにして日本国内限定のウェブサイトやサービスにアクセス可能です。
また、リモートワークでの通常業務の際に、重要なビジネス文書やメールの送受信、社内でのオンライン会議を行う機会も増えました。
そういった場合にも、VPNの遠隔利用は、自宅から安全に企業のネットワークにアクセスするために役立ちます。
さらに、遠方の企業とのビジネスにおいても、オンライン会議の機会が多くなりました。
企業の内部ネットワークにVPN経由で接続することで、より安全に接続することができます。
サブスクサービスを安く利用できる
VPNを使うと、サブスクリプションサービスを地域に応じた料金で利用できる場合があります。
国によって料金設定が異なるサービスにおいて、VPNを用いて料金の安い地域からアクセスすることで、コストを節約できます。
また、一部のコンテンツが特定の国にのみ提供されている場合、VPNを通じてその地域からアクセスして、視聴制限を回避することも可能です。
たとえば、NetflixやHuluなどのストリーミングサービスは、国によって利用できるコンテンツが異なります。
また、海外にいながら日本のVPNサーバーを使用すれば、日本限定のコンテンツの視聴が可能です。
多くのオンラインコンテンツは地理的な位置によってアクセスが制限されています。
VPNを使用することで、こういったサブスクサービスの調整ができ、地理的なコンテンツ利用の制限をなくせるでしょう。
理論上は可能ですが、利用するサービスの利用規約をよく確認するようにしてください。
VPNを利用するデメリット3選
VPNの明らかなデメリットとして、有料VPNサービスの利用には月額契約や年間契約の料金が発生します。
費用のほかにも、通信速度の低下やセキュリティの限界といったデメリットの考慮も必要です。
VPNのデメリット
- 無料の物も有るが基本的には費用がかかる
- 通信速度が低下する恐れがある
- 完璧にセキュリティ対策ができるわけではない
無料の物も有るが基本的には費用がかかる
信頼性のある高品質なVPNサービスの多くは有料のため、費用がかかります。
月額または年間サブスクリプション料金が必要であり、このコストは長期にわたって積み重なるでしょう。
およそ月額料金が1,000〜2,000円の範囲で、年間契約などの長期プランの選択で月額換算の料金が下がるケースが多いです。
長期間利用する見込みがある場合は年間契約の検討もよく、逆に短期間であれば1ヶ月プランで低額なサービスもあります。
無料VPNサービスは費用がかからない代わりに機能が限定されており、パフォーマンスなどに影響が出る可能性は否めません。
有料VPNサービスのメリットと費用を考慮すると、有料VPNサービスの料金は決して高すぎるものではないでしょう。
通信速度が低下する恐れがある
VPNを通してインターネットに接続すると、通信速度が低下する恐れがあります。
とくに、オンラインゲームやビデオストリーミングなど、大量のデータを扱うコンテンツ利用にとって重要です。
通信速度低下の理由は、通信データがVPNサーバーを経由して暗号化処理されるため、データが大きいほど時間がかかります。
とはいえ、有料VPNは高品質で広範囲にわたるサーバーを提供しているため、大容量ダウンロードに適していることは変わりません。
対して、無料VPNは限られたサーバーに接続が集中するため、高速接続が求められるコンテンツの利用には不向きです。
通信速度はVPNサービスの品質や選択したサーバーの位置によって異なるため、トライアルをおすすめします。
通信速度はこちらの測定ツール等で簡単に測定できます。
完璧にセキュリティ対策ができるわけではない
VPNは通信上のセキュリティを大幅に向上できますが、すべてのセキュリティリスクに対して完璧に対策できるわけではありません。
たとえば、フィッシング詐欺は関係者を装って、不正プログラムを仕込んだ添付ファイルやウェブサイトのURLをメールで送ります。
これは、ユーザーの人為的な判断ミスを誘う手口の一例です。
また、マルウェア攻撃は、アップデートされず古い状態のままのVPNにある脆弱性を突きます。
このように、年々攻撃の種類を広げるサイバー攻撃に対し、VPNの使用のみで必ず防げるわけではありません。
VPNはネットワーク通信におけるセキュリティの一部であり、完全なセキュリティ対策ではないからです。
無料で使えるおすすめのVPNはある?
無料バージョンがあるVPN
- Proton VPN(プロトンVPN)
- Hotspot Shield(ホットスポットシールド)
- TunnelBear(トンネルベア)
Proton VPN(プロトンVPN)
Proton VPN(プロトンVPN)は、全世界に1,700以上のサーバーを提供しています。
AES-256の高度な暗号化技術と、マルウェアブロッカーなどのセキュリティ機能を搭載し、最大10台のデバイスを一つのアカウントで利用できます。
ユーザーのアクセスログ保存を行わず、プライバシー保護に重点を置いています。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、セキュアコア、トレッカーやマルウェアブロッカー |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界64カ国に1,700台以上のサーバー |
利用料金 | €9.99 /月〜(プランにより異なる) 無料バージョン有り |
運営会社 | Proton AG |
Hotspot Shield(ホットスポットシールド)
Hotspot Shield(ホットスポットシールド)は、全世界に3,200以上のサーバーを提供しています。
AES-256の高度な暗号化技術と、スパム防止、マルウェア保護などのセキュリティ機能を搭載し、最大5台のデバイスを一つのアカウントで利用できます。
ユーザーのアクセスログ保存を行わず、プライバシー保護に重点を置いています。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、スパム防止、マルウェア保護 |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界80カ国に3,200台以上のサーバー |
利用料金 | 799円/月〜(プランにより異なる) 無料バージョン有り |
運営会社 | Pango Inc. |
TunnelBear(トンネルベア)
TunnelBear(トンネルベア)は、全世界に2,600以上のサーバーを提供しています。
AES-256の高度な暗号化技術と、常時オン機能、自動キルスイッチなどのセキュリティ機能を搭載し、最大5台のデバイスを一つのアカウントで利用できます。
ユーザーのアクセスログ保存を行わず、プライバシー保護に重点を置いています。
セキュリティ機能 | AES-256暗号化、常時オン、自動キルスイッチ |
プライバシーポリシー | ノーログポリシー |
接続サーバー分布 | 世界49カ国に2,600台以上のサーバー |
利用料金 | $3.33/月〜(プランにより異なる) 無料バージョン有り |
運営会社 | McAfee, LLC |
VPNに関するよくある質問と回答
よくある質問
- VPNサービスにお試し期間はある?
- VPNを選ぶうえで重視すべき項目は?
- VPNは違法ではない?
- VPNは有料と無料のどちらがいい?
- 無料のVPNは使用しないほうがいい?
VPNサービスにお試し期間はある?
多くのVPNサービスでは、無料でのお試し期間または返金保証期間を提供しています。
実際に、サービスの品質や機能をお試し期間中に体験し、自分の目的に合っているかどうかを確認することができます。
お試し期間は7日から30日間、最大2ヶ月までとサービスによって異なる設定です。
お試し期間中であれば、無料もしくは途中解約でも返金が保証されているため、安心してサービスを確認できます。
ただし、サービスによってはお試し期間そのものがない場合や、アクセスやデータ使用量に制限がある場合など、注意が必要です。
また、お試し期間で利用時にクレジットカードの登録が必須の場合や、お試し期間から自動契約の場合もあります。
VPNを選ぶうえで重視すべき項目は?
費用 | 料金プランや無料お試し期間、支払方法など |
セキュリティ対策 | 強固な暗号化技術でのデータの保護 |
プライバシーポリシー | ログを保持しないポリシーを採用(ノーログポリシー) |
通信速度 | サーバーの品質や台数 |
サーバーの位置 | 地理的なアクセス自由度やコンテンツの選択が可能 |
カスタマーサポート | 問題発生時の確認方法、対応時間など |
ビジネス使用なのか、個人か、使用目的や期間によっても重視すべき点は異なります。
ビジネスであれば、セキュリティは最高レベルを確保しつつ、不審なウェブサイトを自動で回避する機能や同時接続数無制限など、重点的に見ましょう。
個人使用であれば、IPアドレスや個人情報の漏洩を防ぐキルスイッチ機能や、コンテンツ利用に最適な通信速度やサーバーの位置を確認してください。
VPNは違法ではない?
日本を含む大多数の国で、VPNの使用は合法です。
もちろん、VPNを利用したハッキングや誹謗中傷などは、不正行為として違法とされています。
また、一部の国ではVPNの使用に制限があるかVPN自体禁止です。
言論統制の観点や、SNS・YouTubeなどの規制もしくはブロックなど、日常のツールも制限の対象になっています。
ビジネスなどで海外でのVPN使用をする際は、その国のルールを十分確認しましょう。
VPN使用を合法とする海外では、VPNを積極的に取り入れており、企業へのアクセスはVPNを通して接続する会社も多いです。
合法の国であれば、海外のVPNサービスを使ったストリーミングコンテンツの視聴なども問題ありません。
ただし、利用するサービスのプラットフォーム側がVPN経由のアクセスをブロックしていたり、禁止しているケースがあります。
VPNは有料と無料のどちらがいい?
VPNは有料と無料のどちらがいいか、VPN選択は個々のニーズによって大きく異なります。
たとえば、オンラインバンキングや機密情報の取り扱いが多い場合は、セキュリティが最優先となります。
その場合は、「セキュリティ」「速度」「プライバシー保護」に重点を置くなら有料版が最適でしょう。
しかし、短時間だけ使いたい場合やコストを抑えたい場合は、評判の良い無料VPNを選択することも一つの方法です。
無料VPNでも十分な場合もありますが、セキュリティのリスクを常に念頭に置きましょう。
無料のVPNは使用しない方がいいですか?
無料VPNの使用は費用がかからないことが大きな魅力ですが、デメリットがあります。
セキュリティリスク、プライバシーの懸念、速度やデータ容量の制限など、安全性に欠けるのは事実です。
ログや個人情報を悪用するケースを考えると、無料VPNはセキュリティの信頼性が低いでしょう。
また、通信速度の制限、データ使用量の制限、サーバー選択肢と接続数の制限など、多くの機能の制限がかかります。
VPNの契約を考えるということは、ネットワーク通信におけるセキュリティ対策の必要性を考えたためと推測できます。
【独自アンケート調査】VPN利用者100人に聞いてみた!
調査概要
- 調査内容:VPNサービスを利用中のユーザー調査
- 調査対象:全国のVPNサービスを利用中のユーザー100名
- 調査方法:インターネットアンケート調査
- 調査日:2023年5月23日
※本アンケート結果を引用する場合は、出典として「ネット回線のリアル」URL(https://access-network.jp/)を明記ください。
【アンケート結果】VPNを利用する主な目的はプライバシー保護のため
アンケート調査の結果から、VPN利用者の主な目的はプライバシー保護であり、地理的制限の回避やフリーWi-Fiの安全利用も重要な理由となっていることが分かります。
- プライバシー保護のため:52
- 地理的制限を回避するため(海外のコンテンツを利用するため):26
- フリーWi-Fiを安全に利用するため:20
- ※その他(具体的に):2
現在利用しているVPNサービスの満足度を教えてください
- 非常に満足:14
- 満足:54
- 普通:29
- 不満:3
- 非常に不満:0
現在利用しているVPNサービスの通信速度についてどう感じますか?
- 普通:43
- 速い:33
- 遅い:15
- 非常に速い:9
- 非常に遅い:0
VPNサービスを利用する中で経験した問題や改善点があれば教えてください
- 通信速度の低下:35
- 接続が切れる:29
- アプリの使い勝手:12
- 価格に対する不満:9
- その他:8
- サポート対応:7
その他の回答(抜粋)
- 特定のサイトやアプリの接続ができなくなることがありました。
- 接続までの手間や接続完了までに時間がかかるときがあること。
- VPNによっては、接続してもアクセスできないWebサイトがあった。など
VPNサービスにおいて重要だと感じる機能は何ですか?(複数選択可)
- 接続の安定性:82
- 高速な通信速度:52
- 価格の手頃さ:45
- 簡単な使い勝手:41
- 多数のサーバー拠点:24
- その他:10
- 顧客サポート:9
その他の回答(抜粋)
- セキュリティの安全性、信頼性
- 希望の国を選択できること
- 支払い方法の豊富さ
- 様々なプロトコルに対応している必要が有る など
(まとめ)安くて安心して使えるVPNを選ぼう
おすすめのVPN
VPNの導入は、現代のインターネットを活用したライフスタイルにおける必須事項といえるでしょう。
オンラインのプライバシーとセキュリティを確保するうえでVPNは有効であり、パフォーマンスの充実も望めます。
無料VPNサービスも魅力的ですが、将来的なリスクを考慮すると、信頼性の高い有料サービスがもっとも安全な選択といえるでしょう。
プライバシーと安全性を確保するために、信頼性の高いVPN契約を検討してみてください。
参考VPNは本当に必要なのか?VPNの活用事例とどのような人に必要なのかを解説
参考リンク
- NTTコミュニケーションズ VPNとは?:https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/bocn/knowledge/archive_103.html
- NTT東日本 VPNのメリット・デメリット:https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-319.html
- テレワークで業務用端末を利用する場合の対策 - 総務省:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/business/business_staff_21.html