光回線以外にもネット回線の選択肢は、いくつかあります。
この記事では光回線以外のネット回線を全て解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事は以下の人におすすめ
- 光回線の提供エリア外に住んでいる
- 物件の都合で光回線が引き込めない
- 配管や引き留め金物などのため、壁にビス留めをしたり穴を開けたくない
- 光回線の開通までに数ヶ月かかると言われた など
光回線おすすめランキング!現役通信技術者が各社徹底比較&選び方を解説【2024年11月】
現役通信技術者が選ぶ!最強の光回線おすすめランキング 掲載順位は編集部の評価に基づいたものです。(料金、サービス、機能など、総合的な判断基準を考慮しています) ※ランキングの根拠と評価指標については、 ...
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令和4年7月1日改正の電気通信事業法について
2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、2年や3年等の最低利用期間(契約縛り期間)を設けている光回線事業者の違約金が大幅に減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。
光回線の代替としておすすめなのは5Gホームルーター
先に結論を述べますが、現在、光回線の代替手段としておすすめのネット回線は、5G回線を使用したホームルーターです。
ホームルーターが光回線の替わりとして適している理由はいくつかありますが、電波を使用するため、光回線とは通信方式が大きく異なります。
特に現在最もおすすめなのが、KDDIグループがサービス提供しているWiMAX+5Gのホームルーターです。
専用端末を置くだけで使える(回線契約は必要)
ホームルーターは、近年のインターネット環境において、その手軽さと高速性で多くのユーザーから注目を集めています。
「置くだけWi-Fi」や「刺すだけWi-Fi」としての通称もある通り、工事の必要がなく、専用の端末をコンセントに挿すだけですぐにインターネット環境を構築できるのが最大の魅力です。
特に、5Gの高速無線通信が登場してからは、5G対応のホームルーターを光回線の代替手段として利用するユーザーも増えています。
一部の光回線よりも高速な通信ができる場合がある
5G対応のホームルーターは、VDSL方式や、LAN配線方式など、屋内配線部分に光ファイバー以外の配線が使用されている、一部の光回線よりも高速な通信速度で利用できる場合があります。
ただし、高速な通信でインターネットを利用するには、5Gのエリア内である必要があります。(4Gエリアの場合、通信速度の面で支障がでる場合がありますので注意が必要です。下記参照)
利用回線 | 最大通信速度 |
モバイル回線 (4Gネットワーク) | 約440Mbps (機種やプロバイダーにより異なる) |
モバイル回線 (5Gネットワーク) | 約4.2Gbps (機種やプロバイダーにより異なる) |
光回線 (VDSL・LAN配線方式) | 約100Mbps |
光回線 (光配線方式) | 約1〜10Gbps |
ADSL回線 | 約50Mbps |
VDSL方式 = 建物共用部までは光回線で提供され、共用部から各家庭までの屋内配線部分がメタルケーブル(一般電話回線用の配線)によって配線されている方式
LAN配線方式 = 建物共用部までは光回線で提供され、共用部から各家庭までの屋内配線部分がイーサネットケーブル(LANケーブル)によって配線されている方式
一部衛星回線も使用しているためサービス提供エリアが広い
ホームルーターは、端末が通信会社の無線基地局から発射される電波を使って通信しています。
基地局から通信会社のデータセンターまでの伝送路(バックホールと言います)は、一般的に光回線を使用して伝送していますが、光回線が引けないエリアでは衛星回線を使ってサービス提供しています。
具体的な事例では、au(KDDI)のバックホール回線に、アメリカ スペースX社が運用しているスターリンクの衛星を使用している事で知られています。
また、KDDIでは通信端末を、宇宙のスターリンク衛星と直接接続する方式でサービス提供する計画も進めています。
(端末そのままで2024年内に利用可能となる予定ですが、WiMAX+5Gのホームルーターが対象に含まれるかは現時点では発表されていません。KDDIプレスリリースより)
光回線以外のインターネット回線は大きく3つに分類
光回線とはサービス提供エリアが、それぞれ異なるため候補として参考にしてください。
光回線以外のネット回線
- CATV
- 衛星回線
- モバイル回線
ネット回線の特徴比較 | ||||
回線種別 | 光回線 | CATV | 衛星回線 | モバイル回線 |
安定性 | ◎ | ◎ | △ | △ |
通信速度 | ◎ | △ | × | ○ |
初期費用 | △ | △ | △ | △ |
月額料金 | △ | ○ | △ | ○ |
提供エリア | ○ | △ | ◎ | ◎ |
1.ケーブルテレビ放送用の同軸ケーブルを使用する「CATV」
ケーブルテレビ放送用の同軸ケーブルを使用するCATV回線は、各地域のケーブルテレビ局がサービス提供しているネット回線です。
ケーブルテレビ局が独自に敷設した回線を使用するため、光回線事業者のサービス提供エリアとは異なります。
光回線と同じ固定回線に分類されますが、ケーブルの種類が異なるため、光回線と比べると通信速度の面でやや見劣りする場合があります。
2.宇宙に漂う人工衛星を使って通信する「衛星回線」
宇宙空間に漂う人工衛星を使用する「衛星回線」は、近年の技術進化とともにその重要性を増しています。
中でも、スペースX社のスターリンクは、大量の人工衛星を宇宙に配置し、地球全体をカバーする通信ネットワークの構築が進められています。
一般的な静止衛星よりも低い低軌道(LEO:Low Earth Orbit)に衛星を配置するため、地球との距離が近く遅延も比較的少ないのが特徴です。
BS放送の衛星は地上から約36,000kmの高度なのに対して、スターリンクは高度約550km〜1,150kmという地上とかなり近い位置に展開されていて、肉眼でも衛星を確認することができます。(550kmは東京〜大阪間の距離)
専用の端末が人工衛星と直接接続されるため、通常の通信手段が使用できない場所でも、通信環境を確保することができます。
3.基地局からの電波を使って通信する「モバイル回線」
モバイル回線は、通信基地局から発射される電波を利用して、スマホやタブレットなどのデバイスでの無線通信を可能にしています。
都市部だけでなく、地方や屋内でも、基地局の電波さえ届く場所であればインターネット利用が可能です。
端末は、ポケット型のWi-Fiルーターを使用することで、外出先でも通信環境を持ち歩くことができます。
宅内据え置き型のホームルーター(通称:置くだけWiFi)や、スマホのテザリングもモバイル回線に分類されます。
CATVの特徴詳細と具体例を紹介
各地域に根差した専用のケーブルテレビ局がインターネット接続を提供しています。
ケーブルテレビ局が敷設した、放送用の同軸ケーブルと呼ばれるケーブルをインターネット回線として使用します。(光回線を使用してサービス提供するケースもあります)
CATVのメリット・デメリット
※同軸ケーブルは、通信帯域の大半を下り側の使用に割り当てているため、上りの通信速度が遅い場合が多い。
各地域に根差したケーブルテレビ局がサービス提供
日本で最も有名なケーブルテレビはJ:COMですが、各地域ごとに沢山の事業者が存在します。
代表的なCATV | |
J:COM | 関東・関西・札幌・東北・九州の一部エリア |
ZTV | 関西の一部エリア |
KCN | 関西の一部エリア |
ぜひお住まいの地域のケーブルテレビ会社を検索してみてください。
衛星回線の特徴詳細と具体例を紹介
衛星回線は、宇宙を漂う人工衛星と地球側に設置した専用端末を使って通信します。
場所を問わず利用できますが、衛星を捕捉する必要があり、天候の影響を受ける場合があります。
衛星回線のメリット・デメリット
一般利用者向けで最も有名なのがスターリンク
衛星回線を提供する会社はいくつかありますが、最も有名なのがスターリンクです。
Amazonも「Project Kuiper」という衛星ブロードバンド回線を提供するプロジェクトを進行中で、2024年にサービス提供予定です。
スターリンクは、専用のルーターを購入して、宇宙に漂うスターリンクの衛星経由でインターネットに接続します。
端末代は記事執筆時点で55,000円、月額料金は6,600円〜です。
プランによって通信速度が異なりますが、下り最大220Mbps、上り最大25Mbpsの通信速度で提供されます。
衛星回線はレイテンシー(遅延)の面で影響が出る場合がありますが、PING値は25〜99ms(理論値)のレンジになります。
モバイル回線の特徴と具体例を紹介
モバイル回線は、基地局からの電波が届く範囲でインターネットに接続できる移動体通信です。
現在は第五世代(5G)のサービスが展開されており、高速通信な通信が特徴です。
モバイル回線のメリット・デメリット
宅内据え置き型のホームルーター(通称:置くだけWi-Fi)
ホームルーターは、主に自宅など特定の場所でのインターネット利用を目的として設計されています。
通信速度の面では、ホームルーターはモバイルルーターに比べて優れている傾向があります。
内部アンテナはモバイルルーターよりも強化されており、電源に常時接続されて動作するため、バッテリーの消耗を気にする必要がなく長時間の利用に適しています。
これにより、大量のデータをダウンロードしたり、ストリーミングで動画を視聴したりする際にも快適なインターネット環境を構築できます。
また、通信事業者側も光回線が引けないユーザーの代替商品として位置付けている場合があり、データ容量無制限のプランが多いです。
※通信容量無制限のプランでも、各社規定の速度制限ルールはあります。詳細は各社の約款をご確認ください。
どこでも持ち運び可能なモバイルWi-Fi
モバイルルーターは移動中もインターネットに接続できる高い可搬性を持っています。
バッテリー駆動なので、電池の持ちを気にする必要がありますが、無線基地局の電波さえ届く場所であれば、どこでも利用可能です。
外出が多い方や場所を選ばずにインターネットを利用したい方には、モバイルルーターの利用がおすすめです。
特にWiMAXのモバイルルーターは、WiMAXとauの電波を使用しているため、高速で使用できるエリアは広く、ノマドワーカーなどのユーザーに人気を博しています。
光回線以外のおすすめインターネット回線5選
光回線以外のおすすめ回線
WiMAX+5Gホームルーター(モバイルWi-Fi・ホームルーター)
\ 高速5G・無制限・縛りなし/
Broad WiMAXはサービスが最も充実したWiMAXプロバイダーで、乗り換え時の最大40,000円の違約金サポートや、au・UQスマホ利用者への割引があります。
WiMAX2+・au 4G・5Gのネットワークが利用可能で、サービス提供エリアも広く、光回線の代替手段ととして最もおすすめです。
利用回線 | UQ・au |
通信規格 | WiMAX・5G・4G LTE |
最大通信速度 | 下り:4.2Gbps 上り:286Mbps ※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り |
データ容量 | 無制限 |
料金 | 4,708円(初月無料) |
端末 | 購入が必要(一括・分割) |
契約期間 | 縛りなし |
運営会社 | 株式会社リンクライフ |
ドコモ home 5G(ホームルーター)
\最大4.2Gbpsの高速5G対応!/
NTTドコモの回線を利用した、契約期間縛りなしのホームルーターです。
ドコモは日本最多の基地局数を誇るため、サービス提供エリアが広く、高速な通信が可能です。
月額料金 | 4,950円(税込) |
セット割引 | ドコモユーザー:1,100円/月 割引 (離れて暮らす家族分も最大20台まで対応) |
速度制限 | 直近3日のデータ消費量が多いユーザーは、他のユーザーと比較して低速となる場合有り |
端末購入 | 購入が必要(一括・分割) |
契約期間 | 縛りなし |
運営会社 | 株式会社NTTドコモ |
楽天モバイル(モバイルWi-Fi・ホームルーター)
\ スタートアップキャンペーン中!/
※モバイルWi-Fiのプラン(最強プラン)はこちらからどうぞ
楽天モバイルの「Rakuten Turbo 5G」は、楽天の5G回線を使用したホームルーターです。
初年度月額1,980円、2年目以降4,840円、楽天スマホ利用者には20,000円ポイント還元あり。
月額料金 | 1,980円〜4,840円(税込) |
セット割引 | なし 楽天スマホ利用者は20,000円分のポイント還元 |
速度制限 | トラフィックがネットワーク帯域の上限を超える場合またはご利用の製品やアプリの設定などにより、通信速度やデータ通信量が制限される場合有り。 本サービス網全体の輻輳(ふくそう)状態が継続して発生することを避けるため、輻輳制御を行う場合有り。 |
端末購入 | 購入が必要(一括・分割) |
契約期間 | なし |
運営会社 | 楽天モバイル株式会社 |
ソフトバンクエアー(ホームルーター)
\高速5G対応のホームルーター/
ソフトバンクエアーは、ソフトバンクが提供している工事不要のホームインターネットサービスです。
専用の端末をコンセントにつなぐだけで、すぐにインターネット利用が可能で、データ容量を気にせずに利用でき、光回線が引けない地域で代替手段として利用される方が多いです。
基本料金 | 3,278円〜5,368円 ・スマホがソフトバンクの方はスマホ料金が永年1,100円割引 |
利用回線 | SoftBank・Y!mobile |
通信規格 | AXGP・5G・4G LTE |
通信容量 | 無制限 |
通信速度(下り最大) | 2.1Gbps(端末機種により異なる) |
端末 | エアターミナル5 購入が必要(一括・分割) |
契約期間 | 縛りなし |
運営会社 | ソフトバンク株式会社 |
J:COM NET(CATV・光ファイバー)
\ AI(人工知能)Wi-Fi採用/
J:COM NET 1Gは、ご自宅からノードと呼ばれる接続点までは同軸ケーブルで提供され、ノード以降は光ファイバーを使用して提供されるハイブリッド方式の回線です。
一般的な光回線はFTTH(Fiber To The Home)と言いますが、FTTN(Fiber To The Node)と呼ばれる方式の回線です。
全区間光回線のプランもありますが、こちらはauひかりの回線を使用して提供されます。
AI Wi-Fi採用
Plume Design社(本社:アメリカ・カリフォルニア)によるクラウドベースのAI(人工知能)を使用し、通信を常に最高の状態になるように監視と最適化を行います。
提供エリア | 日本全国 |
開通までの期間目安 | 光1G・5G・10Gコース:約1カ月後 J:COM NET 1Gコース:最短4日〜(同軸ケーブル利用) |
最大通信速度 | 1G〜10Gbps(プランにより異なる) |
セット割引 | auスマホと自宅の光回線セットで最大1,100円/月の割引 UQモバイル指定プランとセットで最大1,100円/月の割引 J:COMサービスとセットで、J:COMモバイルのデータ容量増量 |
開通までのWiFi貸出 | なし |
初期費用 | 手数料:3,300円〜3,080円(税込) 基本工事費:41,250円(税込) |
月額料金 | 5,258円〜7,568円(税込)(プランにより異なる) |
キャッシュバック | なし |
契約縛り期間 | 縛りなし |
契約解除料 | プランにより異なる |
運営会社 | JCOM株式会社 |
光回線の代替手段としてインターネット回線を選ぶ場合の注意点
ここに注意
- ADSLはサービス提供終了に伴い申し込みできない
- スマホのテザリングは光回線の代替としては不十分
- 通信速度制限等の各種規定を事前に確認する
ADSLはサービス提供終了に伴い申し込みできない
NTTが提供しているADSLサービスは、2026年1月31日をもって、サービス提供を終了する予定です。
ADSLは光回線やCATVとも異なる、DSLと呼ばれる固定回線ですが、ADSLよりも高速で伝送効率の良い光回線や、無線ブロードバンド通信が広く提供されるようになってきたため、役割を終える事になります。
スマホのテザリングは光回線の代替としては不十分
スマホのテザリング機能(インターネット共有)は、外出先や一時的なインターネット接続の手段として非常に便利です。
しかしながら、光回線の代替として考えると不十分な点がいくつかあります。
テザリングで消費したでーた容量は、、スマホのデータ通信量としてカウントされるため、大量のデータのダウンロードや高解像度の動画のストリーミングには向いていない場合が多いです。
また、ご自宅などで複数のデバイスを同時に接続する場合は、光回線のような高速で安定した接続が必要となります。
通信速度制限等の各種規定を事前に確認する
利用する回線によっては使用できるデータ容量や通信速度制限に関するルールがあります。
特にスマホやタブレットなどモバイルデバイスの普及に伴い、多くの人々が日常的にモバイル回線を利用しています。
しかし、多くのモバイル回線には、ネットワークの公平性や品質の維持、ネットワークの混雑を防ぐために「通信速度制限」が設けられています。
これは特定のデータ使用量を超えた場合に、通信速度が低下するというものです。
そのため、モバイル回線の通信プランを選ぶ際は、使用できるデータ容量や、通信速度制限の詳細や条件をしっかりと確認することが重要です。
【よくある質問と回答】光回線以外のインターネット回線
光回線以外のインターネット回線について、よくある質問と回答をご紹介します。
光回線とADSLの違いは?
光回線は、光ファイバーを使用してデータを伝送する通信技術です。
光ファイバーは情報を光信号として送受信するため、高速なデータ伝送が可能です。
一方、ADSLは回線にメタル(銅線)を使用しています。
通信速度は光回線に比べて劣り、データの送受信距離が長くなるほど信号の劣化が起き、速度が低下するという特徴があります。
光回線とネット回線の違いは?
ネット回線とは、インターネットに接続するための回線全般を指します。
光回線も、モバイル回線も、CATVも、ADSLも全てネット回線ということになります。
光回線とWi-Fiの違いは?
光回線は、光ファイバーを使用してデータを伝送するインターネット接続方法です。
一方、Wi-Fiは無線LANとも呼ばれ、有線接続(例えばLANケーブル)を無線化するための通信技術です。
一般的な家庭やオフィスでの使用方法としては、光回線を使用してインターネットに接続し、Wi-Fiを通じてその接続をPCやスマートフォンなどのデバイスに無線で分配します。
モバイルルーターを固定回線の代わりにできますか?
モバイルルーターは固定回線の代わりとして使用することができます。
ただし、電波を使用する関係上、混雑の影響を受けやすく、固定回線のように安定した速度を期待するのは難しい場合があります。
固定回線の代わりにモバイルルーターを使用する場合、データ容量は無制限で、5G対応などの高速な通信速度を提供するプランや機種を選ぶと良いでしょう。
また、ホームルーターのような宅内据え置き型の端末と比較すると、内部アンテナが小型化されているため、電波送受信の面で、やや電波感度が良くないと感じることがあるかもしれません。
その際は、置き場所を変えてみるなどの対策を試してみてください。
光回線以外でApexのようなオンラインゲームができる回線はありますか?
オンラインゲームを快適にプレイするためには、安定した通信速度と低い遅延が求められます。
光回線以外では、5G SA対応のモバイル回線がおすすめです。
5G回線にはSA方式・NSA方式の2種類が存在しますが、SA方式は低遅延である事が大きな特徴です。
WiMAX+5Gの最新プランが5G SAに対応しています。
モバイル回線と同じように、衛星回線も場所を問わずに利用できるメリットがありますが、通信経路は宇宙を経由するため遅延の影響は大きくなります。
回線の反応の速さ(Ping値)を測定する方法は?
現在使っているネット回線の遅延(Ping値)を調べるには、専用の測定ツールを使用する必要があります。
Googleがブラウザから簡単に測定できるツールを提供しています。
「インターネット速度テスト」と検索をしてみとトップに表示され、ブラウザから直接、通信速度とPing値(レイテンシ)が測定できるようになっています。
Ping値は、サーバーまでの往復時間なので、回線状態だけでなく現在地と通品するサーバーの物理的な距離によって変化しますが、低い値であるほど反応が速い状態となります。
海外のサーバーに接続すると、日本からは距離が遠くなるためPing値は上昇し反応は遅くなります。
接続するサーバーを選択できる場合は、なるべく現在地から距離の近いサーバーを選択するとPing値の上昇を抑えることができます。
Ping値 | 評価 |
~15ms | すごく速い |
~30ms | 速い |
~50ms | ふつう |
~100ms | 少し遅い |
100ms~ | 遅い |
5Gと光回線、どちらが速いですか?
モバイル回線と光回線は性質が異なるため、通信速度の比較はユーザーの環境により大きく異なります。
(5G回線はエリア内のサービス提供状況、電波状況、混雑状況などにより通信速度は変化します)
ただし、一般的な5G回線の運用には10Gbpsの光回線が使用されているため、現時点で5Gは10Gbpsの光回線の通信速度を超えることはありません。
理論上の最大速度だけを見ると、5Gは高速な通信が可能ですが、実際の使用状況やエリアによっては、1G光回線の方が高速な通信が得られる場合があります。
通信速度の順位
ユーザー環境により以下のどちらかになります。
- 1G光回線 < 5G < 10G光回線
- 5G < 1G光回線 < 10G光回線
光回線が引けない地域でのインターネット利用はどうすればいいですか?
光回線が引けない地域でインターネットを利用するための方法はいくつかあります。
大きく、CATV回線・モバイル回線・衛星回線の3つの回線があります。
スマホの電波が受信できているエリアの場合は、ホームルーターやモバイルWi-Fiなどのモバイル回線を利用することができます。
山林などに囲まれてスマホの電波が受信できないエリアの場合、衛星回線の利用を検討するようにしてください。(衛星を捕捉するため、上空の見通しが確保できる必要があります)
CATVのサービス提供エリアは、各地域のケーブルテレビ局のホームページで確認することができます。
5Gがあれば光回線は要らないですか?
5Gと光回線は、それぞれ異なる特徴を持つ回線です。
どちらの回線が適しているかは使用目的や状況によって異なり、光回線の必要性もケースバイケースです。
5Gは場所を問わずに高速なインターネット利用ができますが、電波を使用するため安定性の面では光回線の方がメリットが大きいです。
自宅など特定の場所で大量のデータ転送が必要な場合や、オンラインゲームなどで遅延の影響を少なくしたい場合は光回線のような固定回線が適しています。
(最後に)光回線の以外のインターネット回線まとめ
まとめ
- 光回線以外の選択肢として、CATV、衛星回線、モバイル回線が挙げられる。
- 5Gホームルーターは専用端末を置くだけで利用可能、光回線の最適な代替手段。
- KDDIグループが提供しているWiMAX+5Gは、スターリンクの衛星回線も一部使用しているため使えるエリアが広い。
- スマホのテザリングはデータ容量や通信速度制限などを考慮すると光回線の代替としては不十分。
関連リンク
- 令和5年版 情報通信白書|通信インフラ:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n1100000.pdf
- 総務省資料 衛星インターネットサービスの現状:https://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/chosa/eisei_inet/pdf/chap02.pdf
- 総務省資料 ケーブルテレビの概要:https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/bc/catv-gaiyou/catv-gaiyou.html