「光回線とアナログ回線って何?」「なにが違うかわからない。」
インターネットの契約を考えていると、専門用語が多くわかりにくいと感じる方も多いでしょう。
この記事では、光回線とアナログ回線の違いや、光回線を契約する際の疑問点を紹介しています。
契約する前の参考にしてください。
光回線とアナログ回線の4つの違い
- 通信速度
- 通信速度の安定性
- デジタル通信かアナログ通信か
- 月額基本料金
通信速度
光回線とアナログ回線は、通信速度が異なります。
光回線とアナログ通信を比べると、光回線のほうが高速通信が可能です。
光回線は1Gbps以上の速度が出るため、動画を4Kなどのハイビジョンでみられるほか、大きな容量のファイルを短時間でダウンロードできます。
さらに最近では、最高10Gbpsの速度が出るサービスも登場しているなど、さらなる速度の高速化が進んでいるのも特徴です。
一方のアナログ回線は、プランによって速度が異なります。
速度がプラン名になっている場合が多く、最高でも50Mbps程度の速度しか出ません。
もちろん50Mbpsの速度が常に出ることは少ないため、場合によっては速度が遅いと感じることもあるかもしれません。
通信速度の安定性
通信速度の安定は、光回線のほうが有利です。
光ファイバーは、通信速度の低下の原因となるノイズの影響を受けにくい性質があります。
そのため、安定した速度が出やすいといえるでしょう。一方のアナログ回線は、電子機器によるノイズの影響を受けやすくなっています。
パソコンやテレビなどが近くにあったり、同じたこ足コンセントに刺さっていると速度低下の原因となります。
そのほか、光回線では収容局からの距離による影響を受けにくい性質があります。
そのため、収容局からの距離を考えなくてもよいのです。
ADSLなどのアナログ回線を契約する際、「収容局から遠いから、速度が出るかわからない」と言われたことはないでしょうか。
アナログ回線では、収容局から離れるほど通信速度が遅くなります。
デジタル通信かアナログ通信か
光回線とアナログ回線の速度や安定性の差を生んでいるのが、通信方式です。
光回線では、光ファイバーという線の中を0と1のデータが通っています。
光の点滅で大量のデータを素早く伝えているのです。光の進む速度は速いことから、超高速な通信が可能となっています。
一方アナログ回線では、電話線の中をデータが波のように進んでいます。
そのため、収容局から波が伝わっていく距離が長くなるほど、収容局から届く波は小さくなってしまうのです。
また、電化製品から出るノイズが混ざってしまうと、波がうまく伝わらず速度低下の原因となります。
月額基本料金
光回線とアナログ回線では、月額料金にも違いがあります。
結論からいえば、光回線のほうが割高になります。
ADSLなどのアナログ回線の場合、2,000円から3,000円ほどで利用できた場合も多いのではないでしょうか。
一方の光回線は、マンションタイプであれば3,000円から4,000円程度ですが、戸建てタイプの場合には5,000円から6,000円程度かかる場合が多いです。
【注意】ADSLの新規契約停止&2023〜2024年にサービス終了
もしも現在ADSLを利用している方は、要注意です。
多くのADSLは2023年から2024年にサービス自体が終了となります。
以下に代表的なADSL提供会社のサービス終了時期をまとめたので、参考にしてください。
既に手紙やメール等でサービス終了の通知をもらった方も多いかと思います。
- NTT東・西日本:2023年1月31日で終了(フレッツ光対応地域)
- Yahoo!・SoftBank:2020年3月以降順次〜2024年3月末で終了
光回線へ乗り換える際の3つの疑問
ADSLから光回線に乗り換える際には、「料金ってどうなるの?」「電話はそのまま使えるの?」など疑問があるでしょう。
今まで使っていた電話は光回線で使える?
結論から言うと、使えます。電話回線をそのまま使いながら、光回線でインターネットに接続することもできます。
ただし、光回線を契約したら光回線による電話も利用可能です。
ここでは、光回線(デジタル)による電話と従来の電話(アナログ回線)の違いやメリットについて紹介します。
光回線による電話は「デジタル回線」|料金の安さがメリット
光回線を利用した電話は、「デジタル回線」です。
電話の音声を0と1を組み合わせたデジタルデータとして送信して通話します。
LINEやSkypeなどの電話と同じ仕組みです。とはいえ、電話を利用する際の違いは特にありません。
光回線による電話では、距離にかかわらず日本全国同一の通話料金とされている場合が多いです。
また、提供会社によっては「050」で始まる電話や同じ会社同士の電話が無料になる場合もあります。
そのため、アナログ回線の電話よりも電話料金を節約できる可能性も高いです。
デジタル回線の電話であるとはいっても、これまでの電話と同じように利用できるのもメリットだといえます。
電話番号もそのまま引き継げる場合が多いため、新しい電話番号になることによる面倒な手続き等も必要ありません。
現在利用している電話は「アナログ回線」|停電でも使えるのがメリット
これまで利用している電話は、アナログ回線です。電話の音声を波で伝えることにより、通話が可能になっています。
光回線とは別物のため、電話を加入しているまま光回線を契約することもできます。
アナログ回線では、距離に応じた通話料金がかかる場合がほとんど。
とはいえ、これまで利用してきたものであるため、あまり料金について意識したことはないかもしれません。
アナログ回線には、光回線の電話にはないメリットがあります。
それは、停電時でも使える可能性があるということです。
アナログ電話の場合には、電話局から電話線を通して電気が供給されます。そのため、災害に備える面ではメリットといえるでしょう。
ADSL(アナログ回線)から光回線に切り替える工事は必要?
光回線を利用するのであれば、必ず工事が必要です。
電話回線と光回線は別物のため、新たに自宅に光回線をひく必要があります。
なお、戸建ての場合と賃貸の場合で、工事の方法や料金は変わってきます。
工事料金については、キャンペーンで無料になる場合もありますが、基本的には支払う場合が多いでしょう。
工事費は一括もしくは分割で支払えることが多いため、初期費用の負担が不安でも安心です。
光回線はアナログ回線よりも料金が高い。安くする方法はない?
今までADSLなどのアナログ回線を利用していた場合、光回線の料金が高いと思う方も多いでしょう。
「少しでも安く使いたい」と思うことも多いはず。
- キャンペーンを利用して乗り換える
- スマートフォンとのセット割を活用する
- WiMAXなどモバイル回線も視野に入れる
それぞれ以下で詳しく解説していきます。
キャンペーンを利用して乗り換える
アナログ回線から光回線に乗り換える場合、各社のキャンペーンを活用して必要をおさえるのがおすすめです。
ADSLから光回線に乗り換える場合、工事費等が割引になるキャンペーンが実施されている場合もあります。
そのほか、新規契約キャンペーンも多く実施されています。
中には、高額なキャッシュバックが提供されている場合もあるため、うまく活用するのがおすすめです。
ただし、キャッシュバックの場合には、以下の2点に注意して利用するとよいでしょう。
キャッシュバックの条件が複雑すぎないか?
→複雑だともらえる確率が低い。必ず条件を確認する。
キャッシュバックがもらえるのはいつか?ポイントの場合は有効期限や用途も確認。
→半年後にメールが送られてくる場合もある。ポイントは使用方法が指定されていることも。
キャッシュバックは、受け取り忘れが多くなっています。
だからこそ、高額なキャッシュバックが提供されているといえるでしょう。
もしも全員がキャッシュバックを受け取っていたら、その会社は赤字になってしまうのです。
キャッシュバックが受け取れる時期は、カレンダーに登録しておくなどして必ず覚えておきましょう。
そして、ポイントが還元される場合には、用途や期限が限定されたものの場合が多いです。
必ず期間内に使い切れるよう、こちらもカレンダーに有効期限を入れておくなどしておくと安心です。
「キャッシュバックやポイント還元をもらったのに、使い切れなかった…」とならないように、対策を立ててから申し込みましょう。
スマートフォンとのセット割を活用する
光回線では、スマートフォンとのセット割が実施されていることがあります。
光回線自体の通信料金が安くなるわけではありませんが、通信費トータルで見た場合にお得になります。
そのため、セット割が利用できる場合には利用するのがおすすめです。
大手キャリア3社(ドコモ・au・ソフトバンク)と楽天モバイルでは、光回線とのセット割が提供されています。
また、格安SIMを利用している場合でも、セット割を実施していることもあるので、確認することをおすすめします。
とにかく安くおさえたい場合には、モバイルWi-Fiも検討
「インターネットはあまり使わないから、料金を安くしたい…」という方は、モバイル回線を検討するのもおすすめです。
電波さえあればどこでも使える上、工事も不要なため、手軽にインターネットが使えます。
【まとめ】 光回線とアナログ回線の違い
まとめ
- アナログ回線(ADSL)は、速度が不安定になりやすい。サービス終了が近いので注意。
- 光回線は、高速で安定した通信が可能。ただし、月額料金はアナログより高め。
- 光回線を契約する際には、乗り換えキャンペーン&新規契約キャンペーンを利用するのがおすすめ。
- 料金や工事が気になる場合には、WiMAX(モバイルWi-Fi)も視野にいれるとよい。